事務局の岡坂です。
今月6日(金)に、「東日本大震災の復旧・復興に関する関係省庁・NPO等定期協議」の第1回を開催しました。この協議は復興庁とNPO政策連絡会議とJCNが三者で開催したもので、JCN参加団体の皆様からも19の要望をいただき、協議がされました。(※JCNからの報告は現在準備中です。詳しくはNPOシーズさんの記事をご覧ください。)
初回の定期協議はこんな感じでした。(写真:NPOシーズ、9/6撮影)
そして...昨日は、初回にご要望を提出いただいた団体さんをお呼びして、省庁定期協議のための勉強会をしました。
支援活動をしていると、どこかで、市民というか支援者というか、行政に要望を求められることがあります。しかし、いざその要望を書こうとしてみると、案外書き方はわからないものです。今回シーズの松原さんのアドバイスを個別にもらった団体さんからは「こういうアドバイスはなかなか聞けない。ぜひ次回の協議に向けて要望をブラッシュアップしていきたい。」と感想をいただきました。JCNとしてもこの定期協議で参加団体の皆さんの声をお届けしていきたいと思います。
【ちょっと解説】 定期協議は下記のようなプロセスを経て実施しています。
1. JCN事務局が参加団体さんに要望を募集
2. 参加団体さんからの各要望を受付
3. NPOシーズさんとJCN事務局で要望を整理
4. 整理した要望をNPOシーズさんから復興庁(ボランティア・公益的民間連携班)へ送付
5. 復興庁が各省庁の担当部局、担当者に要望を送付、回答をとりまとめ
6. 復興庁からNPOシーズ・JCNに事前回答を送付
7. JCN事務局から参加団体さんに事前回答を踏まえた質問を募集・とりまとめ
8. 定期協議実施、当日。
9. 要望提出団体に定期協議後の結果報告&フォロー
文責/岡坂 建
9月13日金曜日は石川県で一泊、翌日14日は、神奈川県やその近隣に避難されている方々に、ひとときの憩いと交流を楽しんでいただく「第3回ふるさとコミュニティinかながわ」(主催:かながわ避難者支援ネット「ふるさとコミュニティinかながわ実行委員会」)に参加してきました。
当日は69名の方が参加されており、南相馬市小高区 上浦神楽舞保存会による神楽舞いなどの催しごとのほか、足湯、癒やしコーナー、土いじり相談、行政コーナーの談話室もあり、盛りだくさんの企画内容となっていました。
様子を見るだけではなく、「足湯」コーナーで避難者の方からお話をお聞きしました。
「足湯」というのは、足湯につかりながらボランティアと会話を楽しむことで、避難されている方の心身ともに"ホッと"する時間を提供する活動のことです。下記の解説がわかりやすいのでご紹介しておきます。
【参考資料:足湯ボランティアで被災地支援!?PDFファイル】
お話をお聞きしたのは、福島県南相馬市から避難された方と宮城県仙台市から避難された方のお二人。はじめての方と面と向かって話すのはなかなか難しいのですが、足湯につかっていただき、手をさすりながらだと話しやすい雰囲気になります。
お互いちょっとずつ緊張もほぐれて、避難されてからの暮らしや最近気になっていることなど、お聞きすることができました。お一人お一人の事情は違うということはこれまでも聞いていましたが、具体的にそれぞれ避難した理由や暮らしぶりには違いがあることをあらためて実感する機会になりました。
「足湯ボランティア活動」はちょっとしたレクチャーと設備があればどなたでもどこでもできる活動です。実際には、被災地の避難所や仮設住宅などでも足湯が行われていますし、避難された方を対象にも行われている例もあります。ご感心のある方は、「震災がつなぐ全国ネットワーク」までお問合せください。
広域避難者支援担当の津賀です。
9月13日金曜日、石川県白山市で行われた石川県内で保養プログラムに取組む団体の情報交換会に、中越防災安全推進機構の稲垣さん、日野さんと一緒に参加してきました
石川では、2011年から市民有志が福島の子どもたちのサマーキャンプなどに受入れる取組が行われていました。取組む人たちが、お互いの取組を情報交換して、よりよいものにしようと県内6団体で「3.11こども石川ねっと」というネットワークをつくり、これまで11回の会合を開いてきました。
この日は、6つの団体とその関係者15名が、それぞれ一品持ちより、夕食を食べながら話しながらのフランクな会となりました。それぞれ取組を口頭で紹介するほか、活動動画を編集した「DVD」の鑑賞、中越安全防災推進機構からの取組み紹介、JCNからも各地の避難者・支援の状況なども紹介して、いろんな話で盛り上がりました。
印象的だったことが3つ。ひとつは、参加した子どもたちのためにつくった記録DVDがとても丁寧にわかりやすくつくっていたこと。 ふたつめは、自然体験や演劇ワークショップ、食事づくりなどプログラムが多彩なこと。 みっつめは、ボランティアスタッフや様々な地域の協力を得て一緒にプログラムをつくっていること。プログラムや協力の多様さ、引き出しの多さにはびっくりしました。
DVDを鑑賞しながら
「このライフジャケットは買ったの?」
「そう、買ったの。これは***に保管しているから貸すよ。」
『この企画はおもしろそうだから、来年はとりいれたいね。』
『この遊びおもしろいね、今度、やろうかな。』
など、やりとりがされていて、ネットワークが活かされているなあと感じました。
子どもたちの受入れだけではなく、避難された方の支援も考えていきたいという意見もあり、広域避難者支援担当としても今後の取組もお聞きしながら、他の地域の情報などもお伝えしたいと思います。
石川のみなさん、中越のみなさん、お疲れさまでした。ありがとうございました。
広域避難者支援担当の津賀です。
昨日、広域避難者支援事業の打合せのため、新潟県長岡市にある「きおくみらい 長岡震災アーカイブセンター」を訪ねました。ここ新潟では、2007年の新潟県中越地震からの復興の経験を活かして、東日本大震災の大震災直後から被災地への支援、避難されている方を官民協働で支援を続けています。
打合せ前に、センター内の震災MAPを眺めたり、シアターで発災から復興の映像見たり、少しだけ見学しました。新潟県中越地震からの復興の経験を持つ中越地域には、東日本大震災の被災地、被災者支援の活動のヒントががいろいろあると感じました。新潟・長岡方面に行かれるのでしたら、きおくみらい 長岡震災アーカイブセンターをはじめとする施設や公園『中越メモリアル回廊』を訪ねてみてはどうでしょうか。
見学後には、中越防災安全推進機構の稲垣さん・日野さんと、新潟での取組、これからの展開などについて話し合い、有意義な打ち合わせとなりました。
そして、打合せの結果、急きょ明日(9月13日)は石川に行くことになりました。詳しくはまたレポートします。
【きおくみらい 長岡震災アーカイブセンター】
住所 〒940-0062 新潟県長岡市大手通2-6 フェニックス大手イースト2階
開館時間 〔入館無料〕10:00〜18:00
休館日 毎週火曜日 年末年始
http://c-marugoto.jp/facility/nagaoka.html