【報告】 第2回ケース検討会議in宮城

こんにちは。
参加団体さんに「あの書類」を送っています。
事務局の岡坂です。
お盆も終わり、高校野球も終わりました。子どもさんの夏休みも秒読みですね。あ、最近(齢四十を前にして)メガネをやめてコンタクトにしました。感想?うーん視界がクリアになって奥行きがよく分かるようになりました。「今までの20数年間はいったいなんだったんだ。」という気分です。目元をクリアにすると色んなモノがみえてくるようになり、昨日、我が家の前の道路になぜかトランプの「ダイヤのエース」が落ちていました。これはいったい何のお告げなんだ...。

さて、きょうは主にJCNの参加団体さん向けのお知らせです。先週末辺りからJCNの活動報告書と計画書を皆さんにメール便で送っています。現物をお送りする機会はあまりありませんので、「東北応援ビレッジ」の報告書や「避難されている方々へ」のチラシなど同封しました。
A4、1枚ですが、登録情報の確認の紙を入れています。これ必ず目を通して頂いて、(特に総会でご連絡をいただいてない会員団体さま、それから協力団体さま)はFAXで返信ください。
それから「Walk with 東北」プロジェクトへご協力のお願いも同封しています。こちらを参考にぜひみなさんの団体のウェブページにバナーを貼ってください。(冒頭が上野動物園のパンダですみません。)
諸々ありますが、今回も岡坂が精魂込めてお返事がくるようにおつくりした書類です。ぜひみなさんの目にとまり、お読みいただけますように。
文責/岡坂 建
【レポート】担い手不足の解消へ~ボランティア・ツーリズム・インターン~
訪問先:一般社団法人三陸ひとつなぎ自然学校
訪問日:2014年7月16日
取材者:中野圭
こんにちは、岩手の中野です!
今回は岩手県釜石市で活動する三陸ひとつなぎ自然学校の伊藤さんにお話をお聞きしました。
―― Q.取り組んでいる地域課題は?

最大の課題は地域における人材や担い手の不足。震災直後は単純にやらなければいけないことが目の前にいっぱいあるが、地域に人がいないという状況だった。だから外部のボランティアが求められたし、足りない人材を外部で補うという形だった。現在では徐々に地域の中で「あれやりたい」という想いが芽生えてきている。しかしながらやはり人材・担い手は不足している。だからこそ地域の前向きな「やりたい」という思いを実現するために、外部人材の活用が必要となる。
もう一方で、こどもたちの居場所が減ったことは確かである。遊ぶ場所や放課後の居場所など、震災の影響で少なからず環境も変わり、どうしても居場所が減ってしまっている。ただ、本来は自然そのものが遊び場になるということを忘れてはいけない。子どものうちに、自分の地域のいいところをできるだけ多く知ってもらいたい。高校を出て一度は地元を離れても、いつか戻ってきたいと思えるように地域のいいところをたくさん見せておきたい。 この地域がこれからも持続可能であるために、「外部人材」が「今」求められているもの、「こども」が「未来」に求められるものである。
―― Q.どのような取り組みをされているのですか?
基本的には3つの取り組みを行っている。まずひとつがエコツアーの実施。1泊~9泊くらいまで取り扱う。地域のやりたいことを実現するお手伝いをしていく。2~3人から、バス2台ぐらいまでの受け入れ体制の中で、観光に近いものから大学生のスタディツアー、企業の研修など多様である。
もうひとつはこどもの居場所づくり。放課後子ども教室は平日週3回行っており、外で遊ぶことが多い。森を借りて遊び場をこどもたちと一緒に整備している他、キャンプを通じて地域のいいところを発見する機会の提供も行う。
そしてもうひとつがボランティアやインターンコーディネート。これからはボランティアの減少に伴い、インターンに移行していこうと思っている。地域側にあるニーズをしっかり拾って、インターンとともに具体的に実践しながらこれから作り上げていく。
―― Q.どの様なメンバーで取り組まれているのでしょうか?
団体には4人が常勤。加えて釜援隊から1人。長期ボランティアは2週間から1ヶ月くらいが多い。常時1?3名くらいが平均的で、夏休み等は10名くらい。一方ツアーのほうは年間800人から1000名くらい。
―― Q.困っていることはありますか?
組織としては、拠点を整備したい。地域の使っていない保育所を借りて使っているが、しっかりとした拠点があれば運営や活動も推進する。地域的には、「人材不足」「こども」が大きなテーマであることには変わらないが、加えて「自然環境」の保全は今のままでいいのだろうか。復興はハードが中心になるのはもちろん仕方がないこと。生活再建ももちろん大事でありつつも、この豊かな自然・環境に配慮することが求められる。後世に残していかなくてはいけないものも確かに存在する。
―― Q.復興を応援してくれる人達にお願いしたいこと、伝えたいことはありますか?
一言であらわせば「来てほしい」。いまだに被災地に行っていいのかという思いを抱えている人もいるようだが、地域での受け入れ体制もできている。この地域でまだまだ頑張って、もがいている人もたくさんいる。まずは来て、見て欲しい。そしてこの東北全体が、語弊を恐れずに言えば、課題先進地であるだけに、社会実験そのものであり、その中に参加するということもまた、日本人として、大切な機会になるはずだから。
<了>
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