東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)

ブログ

「除染ボランティアを考える」意見交換会を開催します

3月2日(金)に「除染ボランティアを考える」というテーマで「除染ボランティアを考える」というテーマでオープンな意見交換会を開催いたします。

この会の目的は、除染のボランティアに関して様々な意見がある中で「もしおこなうのであれば」情報開示・入手、安全管理を徹底するべきであるという前提に立ち、情報・意見交換をし「市民が考えるガイドライン」を作っていくことにあります。
関心のある方はどうぞご参加ください。

経緯・目的

福島県の自治体および市民グループが、除染のためのボランティアを募集し、全国から多くのボランティアが参加しています。それを受けて、昨年10月より種々のメーリングリスト等で「除染に関するボランティア」についての問題提起がなされてきました。そこで、ボランティアからの問い合わせやコーディネートを行う中間支援組織、NPOのネットワーク団体などが、改めて除染ボランティアの現状と課題について把握しようと環境省有志も交えながら3回にわたる勉強会を行ってきました。

また、現場に何度か足を運び、住民、自治体、除染実施団体、学者・専門家などにヒアリングを重ねてきたJANIC(国際協力NGOセンター)、JCN(東日本大震災支援全国ネットワーク)からの報告を共有し議論することにより、私たちは除染ボランティアに関する意見は福島県内外に限らず(当然のことではありますが)一つではないことを再認識しました。

「健康リスクは高い/低い」「高線量地域からは一刻も早く避難すべき」「住み続けたいと考えている人がいる/避難したい人もいる」「子どもや妊婦さんだけでも」「除染を望んでいる住民がいる/望んでいない住民もいる」「除染作業を手伝ってはいるが逃げれる人は逃げて欲しい」「除染は効果がない/場所によってはある」「莫大なお金がかかるから他のやり方を考えるべきだ」など、様々な視点・意見がある中で、「除染ボランティアが公募され、参加したいと思う人がいる」という状況は今後も続くと、私たちは考えました。

ボランティアは、リスクをとる自由も持っていますが、その判断をするための材料・情報が、現時点では十分でないという認識から、この度、「市民発のガイドライン」を作成することとなりました。3月2日の意見交換会は、「除染の現状を知り」「様々な意見を共有し合い」「手引きをつくる(準備会発足)」ことを目的としています。

「福島に寄り添う」という視点を大切に話しを進めてきましたが、福島県だけでなく、除染に関わっている地域の支援団体、市民の方々、問題に関心のある全ての方を対象としたオープンな会議です。
※ガイドライン作成時期の目安は、ボランティアによる除染作業が本格的に開始される春に向けてです。(冬の間は雪などの影響で中止しているところが多い)
会議後、タスクチームをつくり、毎週金曜日夜にガイドラインを作成していきます。

開催概要

日時:
2012年3月2日(金) 18:00-20:30(※21:00まで延長する可能性あり・途中退出自由)
場所:
地球環境パートナーシッププラザ
東京都渋谷区神宮前5-53-70 国連大学ビル1F
地図:http://www.geoc.jp/access
参加費:
500円(資料代)
呼びかけ団体(※順不同、法人格省略):
  • 福島に寄り添う有志ネットワーク(仮称)
  • 東日本大震災支援ネットワーク(JCN)
  • 国際協力NGOセンター(JANIC)
  • CSOネットワーク
  • 日本ボランティアコーディネーター協会(JVCA)
  • 福島の野菜を食べる会
  • 持続可能な社会をつくる元気ネット
  • 環境パートナーシップ会議(EPC)
協力団体:
  • 地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
  • 安心安全プロジェクト(南相馬市)
  • いわき市 いわきの子供を守るネットワーク
  • ※他、調整中

プログラム内容

(第1部) 「情報提供」主旨説明と除染の現状を知る
(第2部) 「意見交換」様々な意見を共有し合う
(第3部) 「ワークショップ・グループディスカッション」ガイドラインに盛り込むべき課題を出し合う

※実際のガイドラインづくりは、3/2会議以降にタスクチームを編成し、春に向け毎週金曜日夜に集まりつくっていく予定

スピーカー

  • 佐瀬卓也(徳島大学アイソトープ総合センター)
  • 大内ゆうだい(福島市 市議会議員)
  • 吉田邦博(安心安全プロジェクト)

お申し込み

「除染ボランティアを考える」お申し込みフォームからお申し込みください。
※会場のスペースの関係から定員80名(先着)とさせていただきます。

お問い合わせ

地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
Tel. 03-3406-5180
担当:平田・須藤・高橋

2012年2月22日 10:38

「第3回 東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)現地会議 in 宮城」を実施しました。

2月14日(火)、午後14時45分~18時、花ごころの湯 新富亭(宮城郡松島町松島字垣ノ内38-1)にて、「第3回 東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)現地会議 in 宮城」を実施しました。当日は180名様にご参加いただきました。ありがとうございました。

テーマ1「学ぶ」
木村氏(東松島まちづくり応援団)から在宅被災者の方々に対して一軒一軒地図にマーカーしながら訪問されつつ、一方で、仮設・みなし仮設の方々にもいずれ元の地域に戻られる(戻ってきてほしい)方へのケアは不可欠だという認識で活動されている状況。本間氏(南三陸町健康福祉課福祉アドバイザー)からは、230名もの地元の支援員を雇用し、支援ではなく寄り添うこと、二人称ではなく三人称、そして2年後には「用無し」になるくらい地域が復活することを目標に、日々地元主体で頑張っておられる様子。立岡氏(PSC)からは、復興の本丸ともいうべき「就労」の機会創出もにらんでの日々のきめ細かなサポート体制の報告がありました。

テーマ2「深める」
福田氏(東京災害ボランティアネットワーク)から、2000年三宅島噴火災害で村民が全島避難を余儀なくされた際の住民相互の電話帳づくりやFAX通信によるニュースレターの送信などが紹介されました。特にFAX通信は、バラバラに居住することになった約1300世帯を地域単位で250班程度に分け、その班長さんが回覧板のようにコピーして手渡ししながら、互いの健康状態や暮らしぶりを確認し合った事例。藤本氏(元石川県仮設住宅生活援助員)からは、2007年能登半島地震で、自身も自宅が全壊し仮設に入居されつつ、生活援助員として2年間ほぼ毎日一軒一軒まわって「顔の見える関係を通り越して心の通う関係」を築かれたり、ボランティア受け入れの窓口としても積極的に対応されるなど、まさに被災者本位・住民主体の実践を紹介されました。佐藤氏(栗原市社会福祉協議会)からは、2008年岩手・宮城内陸地震の被災者の「場づくり」、特に「お茶飲みながら」「神戸からのひまわりの種を袋につめながら」・・・など、~しながらというあまり堅苦しくない場を考えつつ、また被災された方もそうでない方も一緒にいられる環境整備にも配慮された事例などが紹介されました。

テーマ3は「つながる」として、上記登壇者を中心に4つの島に分かれて、さらに詳しい説明を受けたり、参加者間で意見交換し合いました。 大震災からまもなく1年。他地域や過去の事例に学び、各現場でしっかり考えて、今後とも息長くできる支援の在り方を真剣に語り合う場となりました。

【当日配布資料】(PDF形式:9.97MB)
【記録】※現在準備中です。

日時:2012年2月14日(火)14:45-18:00
会場:花ごころの湯 新富亭 コンベンションホール(1階)
(宮城県宮城郡松島町松島字垣ノ内38-1)
主催:東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)
共催:みやぎ連携復興センター
協力:NPO法人 日本ファシリテーション協会
配信提供:被災地をメディアでつなぐプロジェクト『笑顔311』

2012年2月17日 15:29

JCN、「震つな×ROAD プロジェクト」と協働で「東日本大震災復興支援 事例集」を公開

jireiweb.jpg震災がつなぐ全国ネットワーク×日本財団ROAD プロジェクト(震つな×ROAD プロジェクト、事務局:東京都港区)と東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN、事務局:東京都千代田区)は、東日本大震災の復興支援活動の一助として、1 月20 日に活動事例集(「東日本大震災復興支援 いいね!事例集」)を公開しました。

このたびの震災の被災地は非常に広く、個々の支援者間で支援のアイデアを共有することが難しくなっています。そこで私どもの被災者支援経験と、現場のネットワークを活用し、被災地で長期的な支援に関わる全ての支援団体、および地元の方々にお役立ていただきたいと考えたものです。なお、今後は事例を広く多くの支援者から募集することで、内容を充実していく予定です。

第1弾として掲載された事例(抜粋)

・木造の机作成...器用なオヤジにまかせなさい!
・集会所の乾燥機&貸出図書...乾燥機は東北地方で必需品!
・夜のお茶会?...みんなでワイワイ集まろう!
・わざと遅れてお茶会に...そわそわ、準備して待ってたわよ!

[お問い合わせ先]

・震つな×ROAD いいね!事例集担当(頼政ほか)
〒107-8404 東京都港区赤坂1-2-2
日本財団2階
TEL:0120-65-6519
(コールセンター:平日9時~18時)
road-ashiyu[at]ps.nippon-foundation.or.jp
※[at]をアットマークに変更してください。

・東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)事務局
(担当:池座・岡坂)
https://www.jpn-civil.net/contact/

[事例集冒頭文より]

背景

震災がつなぐ全国ネットワークは、日本財団ROAD プロジェクトの一部として、被災各地で主に足湯の活動を行ってきました(震つな×ROAD プロジェクト)。阪神淡路大震災以降、「一人ひとりに寄り添う」という姿勢を貫いてきている震つな×ROAD プロジェクトやそこに関わった足湯ボランティアらによって、仮設住宅をはじめとした被災地での"いのち"や"暮らし"を脅かす様々な課題や諸問題と、それを乗り越える解決策が多く集められています。
また、東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)は、さまざまなセクターと連携する中で、これまで情報共有により「物」や「人」を補い合う活動、省庁との連絡会議や現地会議などを通して支援者間の連携を深めるための活動を進めてまいりました。連携や情報といったものには様々なかたちがありますが、JCN では今後このような事例の融通により、「智恵の過不足を補いたい」と考えました。
そこで、この度、震つな×ROAD プロジェクトと東日本大震災支援ネットワーク(JCN)が協力し、皆さまの活動を事例集としてまとめたいと考えました。今後はより多くの方々の取り組みも紹介し、皆さんと情報共有していきたいと考えています。まだ始めて間もない取り組みです。ぜひともご意見・ご感想をお待ちしております。

目的

 「もうボランティアの支援は不要なのではないか...」
 「仮設に関わっているが、次々と課題が出てきて何をすればいいのかわからない...」
 「避難されている方と雇用を創っていきたいが、
  参考になる取り組みなどはないだろう...」。
 「同じようなことで悩んでいる支援者は多いはず。でもどこに...」

この事例集は、他の地域や団体の支援のアイデアや取組みを知ることで、この様な個々が抱える支援の悩みや課題の解決、また新しいプロジェクトを立ち上げる時の参考として、役立てていただくことをねらいとしています。

2012年1月20日 12:40

広域避難者の支援状況を公開しています。

広域避難者の支援状況はJCNウェブサイト内の下記ページで公開しています。
https://www.jpn-civil.net/news/jcn/2011/10/1019.html

民間団体(複数の協議体を含む)、行政と民間団体の協議会形式で支援を行っている事例を抽出しています。実施団体からのヒアリング、インターネット等の情報からとりまとめた資料であり、今後も随時更新して参ります。

情報のご提供はkengai-hinan@kouikinet.jpまでお寄せください。

2012年1月17日 18:53

JCN事務局等、年末年始休止期間のご案内

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
末年始休止期間について、ご案内致します。

煩雑ではありますが、対応内容・範囲によって休止期間が異なります。ご注意ください。

本年は大変お世話になりました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。


[JCN事務局(代表電話等)年末年始休止期間]:
2011年12月23日(金)~2012年1月9日(月)
※現在事務局が拠点にしている施設の関係上、長期の休止期間となっておりますが、メール・ウェブでのお問い合わせは下記期間のみ休止とします。

[JCN事務局(メール・ウェブでの問い合わせ等)年末年始休止期間]: 
2011年12月27日(火)~2012年1月3日(火)
※また、JCN情報チーム活動範囲(ボランティアバス・イベント情報・Twitter等)は下記期間を休止とします。

[JCN情報チーム(ボランティアバス・イベント情報更新等)年末年始休止期間]:
2011年12月27日(火)~2012年1月5日(木)




2011年12月22日 22:00