団体訪問記【釜石ヒカリフーズ株式会社】
こんにちは、JCN被災地支援 岩手担当の中野です。
岩手、宮城、福島の各県に駐在している私たちJCN地域担当のミッションの一つに、被災地支援に関わる団体や企業を訪問して聞き取り調査を行なうというものがあります。
今回は11月30日に、釜石市唐丹町(とうにまち)小白浜にある「釜石ヒカリフーズ株式会社」を訪ね、代表の佐藤正一さんにお話をうかがいましたので、ご紹介したいと思います。
釜石ヒカリフーズは震災後の2011年8月に新規事業として設立され、2012年7月から水産加工工場が稼働を始めました。
代表の佐藤さんは震災前も水産加工業を経営していましたが、山田町で被災、その後、出身地である盛岡へ撤退すべきかどうか自問自答していたところ、「働く場所が欲しい」「水産業の復興に力を貸して欲しい」など地元漁協や水産加工に携わっていた多くの人々からの声を受け、思い新たに事業を立ち上げました。
現在約20名の従業員のうち10名程を地元釜石から採用。また、東北を中心に一部全国チェーンの外食に卸すなど加工品の販売先も少しずつ拡がっています。
現在、佐藤さんが感じている大きな課題として、漁業は再開されているものの、やはり撤退、廃業、そして亡くなった人も多く、漁師の数が激減しているため、漁師の発掘・育成が必要であること、また、現在は代表の佐藤さんが渉外・営業にかかる任務をほぼ一人で担っているそうで釜石市内外から、やる気のある人材を発掘してつなげていきたいとのことでした。
代表の佐藤さんをはじめ、釜石ヒカリフーズの皆様お忙しところ貴重なお時間をありがとうございました。この場を借りて改めてお礼申し上げます。
■釜石ヒカリフーズについて
釜石ヒカリフーズ株式会社
岩手県釜石市唐丹町字小白浜568番地
文責/中野圭(JCN被災地支援 岩手担当)