こんにちは。広域避難者支援担当の橋本です。
2014年に始まった「タケダ・赤い羽根広域避難者支援プログラム」ですが、今年度が5年目、ついに最終年となります。
もともと3年で始まった本プログラムは、寄託者である武田薬品工業さまの追加支援もあり、追加の2年もあって、5年間続けていただいています。JCNとしてはヒアリング等でお手伝いさせていただいていますが、助成制度の制度構築から関わらせていただくという貴重な経験もさせていただき、個人的にも非常に思い入れのある助成制度です。
本助成金では、助成を受けるだけでなく、助成団体のみなさんが一同に介して、活動報告や講座、意見交換のワークショップなどを行う研修(日本NPOセンターさんが実施)もセットになっていることが特徴です。
そして昨日11月9日から今日15時までの日程で、最後の合同研修会が新大阪で行われています。研修・3食・懇親会・宿泊が全て同じ会場で行われるという...合宿!
みなさん、本プログラム以外でもつながりがあって、合同の企画なんかも走ってたりするので、友達以上家族並み。たぶん。とにかく、みなさん、話が尽きません。昨日のワールドカフェ形式で行ったワークショップは、模造紙がこれでもかというくらい文字や記号で埋め尽くされました。
写真は今朝の様子です。
昨日、溢れ出した言葉から今日の議論テーマを「すくい上げる」作業です。「お金」「ヒト不足・人材雇用」「届かない声・人災」「次世代(継承)」「言いづらさ・避難者同士の軋轢」。厳しい現実を言葉にしながら、「これからの事業をどう進めるのか」と午後に向かって深まっています。
※タケダ・赤い羽根広域避難者支援プログラム
https://www.akaihane.or.jp/csr/takeda/
こんばんわ、広域避難者支援担当の津賀です。
すっかりブロクが更新できないままになっていて、申し訳ございません。
10月9日広域避難者支援ミーティング全国版では、各地から参加者、話題提供者をはじめ約100名で現状やこれからのことを話し合う機会になりました。
参加していただいたみなさま、ご支援いただいた真如苑はじめ、関係者のみなさまに御礼申し上げます。
このミーティングでは、避難当事者、ジャーナリスト、支援者、研究者からそれぞれ話題提供いただきましたが、その中でも「制度の限界」「避難者の不可視化」「語りにくさ」という3点の指摘が印象的でした。
特に、3点目の「語りにくさ」=避難者自身がかなりにくくなっている状況は、これからの支援を考える上で大事な要素だと感じた次第です。
ところで、僕は以前から「暮しの手帖」が好きで、最近は毎号目を通すようになっています(特に澤田編集長になってから面白い!)
最新の、創刊70周辺記念号・96号、文・荻上チキ☓絵・ヨシタケシンスケの連載「みらいめがね」のタイトル「生きづらさを取り除け」では、萩上さん自身の経験から、ライフヒストリーの語り直しすこの必要性を書かれていました。
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ライフヒストリーをどのように語るのか。過去をどう捉え、今をどう評価し、未来に何を望むのか。そのイメージが崩れたとき、人は危機に瀕する。今までの自分や、世間の「べき論」と比べることで、否定のループに陥っていく。
その時に必要になるのか、ライフヒストリーの語り直しだ。自分がどんな人間なのか。新しく「語り直す」ための言葉を手に入れること。
(略)
社会への貴族意識や居場所感を喪失し、ゆるやかに生命力を削っていった時。それを立て直してくれたのは、それまで遠ざけてきた「人間関係」だった。
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連載に書かれていたことは、被災者・避難者にも共通するものがあるように思いました。ただし、すべての人というわけではなく、どなたかしらという意味です。
被災者や避難者の中には、震災をきっかけに、これまでに持っていた暮しのイメージが壊れてしまい、どうしたらよいのかわからないまま、決断だけを迫られるようなこともあったのではないでしょうか。そして、その話をすることすら、躊躇しなければならないような雰囲気も感じた人もいるように思います。
荻上さんの言葉や考えをくみとるとすれば、「生きづらさ」を感じている人の気持を少しでも解消するためには、被災者や避難者に関わる人たちは、被災者・避難者の中で、語り直そうとすることを、あたたかく見守ることや耳を傾けること、被災者・避難者にとって身近な存在になることが求められているのかもしれません。
ひとりひとり感じているものも違うでしょうから、これが正しいというわけではなく、考えの一つとして書いてみました。
岩手、宮城、福島で現地で活動されている団体や施設、震災遺構などを訪問し、団体との対話を通じたツアーです。話を聞くだけ、施設や震災遺構を見るだけでなく、現地団体との対話や交流と現場視察を通じて被災地の現状を知り、被災地のニーズに対してより具体的な関わり方を見出すツアーになります。
※各県ともに、1泊2日で6〜8団体・箇所まわる予定です。詳細は下段をご確認ください。
東日本大震災に関わりたいと考えている企業、団体
など
※企業、団体からの申込みを優先させていただきます。個人でのお申込みはご相談ください。
無料(集合場所までと解散場所からの交通費、滞在中の宿泊費もJCNにて負担します。ただし交通費は上限があるため、お問い合わせください。)
※現地での移動はバスになります。
※食事代は自己負担となります。
日程 | 行程・視察(滞在)場所 |
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11/7(水) | 盛岡駅 → 宮古市 → 山田町 → 大槌町 → 釜石市・懇親会(宿泊) |
11/8(木) | 釜石市 → 大船渡市 → 水沢江刺駅解散 |
※途中の行程は変更になる場合がございます。
日程 | 行程・視察(滞在)場所 |
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11/13(火) | 仙台駅 → 若林区 → 石巻市 → 気仙沼市・懇親会(宿泊) |
11/14(水) | 気仙沼市 → 南三陸町 → 仙台駅解散 |
※途中の行程は変更になる場合がございます。
日程 | 行程・視察(滞在)場所 |
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11/20(火) | いわき駅 → 広野町 → 楢葉町 → 富岡町・懇親会(宿泊) |
11/21(水) | 富岡町 → 大熊町 → 浪江町 → いわき駅解散 |
※途中の行程は変更になる場合がございます。
※放射能に関しては自己の判断にてご参加ください。
お申込み受付は終了いたしました。
東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)事務局
Tel. 03-3277-3636
メール: office@jpn-civil.net
担当:杉村