あの日はたぶん忘れない。
でも「いま」を気にかけるのは、意識していないと忘れてしまう。
事務局の岡坂です。
ご無沙汰しております。
きょうは3.11です。テレビ・新聞・ラジオから震災関連のことが数多く報じられています。
昨年に続き、キャンドルイベントをあえて3.11の前日(昨日=3月10日)におこないました。
これは、3.11当日になると、津波の映像や直後のエピソードなどが多く報道されるため、実は「いま」を考えることが少なくなってしまわないかと考えたからです。
社会課題はいまも変化し続け、まるで生きているかのように地域をあるきまわり、目の前にあらわれて行く手を阻みます。
そんな中、ときに立ち向かい、乗り越え、創意工夫をこらして新しいなにかを創りだすひとがいます。
まるで行く手を阻むそれと同じく、変化し続け、地域を歩きまわり、目に見えるカタチにしてかかわる仲間を増やしています。
「転んでもただでは起きぬ」―地べたに手をつき、立ち上がろうとした時、私たちがするのは、もはや手を差し伸べることではなく、隣で自分も手をついて一緒に立ち上がることなのかもしれません。
どうか、きょうは3.11を思い出すのと同じように、いまの現地や当事者のみなさんのことをイメージしてみてください。
詳しい人がいれば今の姿をききましょう。ネットで検索してブログにある生の声をよみましょう。
連休に遊びに行く計画を立ててもいいし、近所でしているかも知れない物産展やアンテナショップをさがしてみましょう。寄付をしても、ボランティアをしても「いまさら...」なんて誰も言いません。
「Walk with 東北」今だからできることがある。
http://walkwithtohoku.jp
【ご報告】
東京代官山Tサイトで昨日開催した今年のキャンドルイベント「Walk with 東北 キャンドルセッション2016」は無事終了しました。
4時間ほどで来場者520人(定時カウントによる速報値)、いただいたご寄付は20,700円となりました。
キャンドルに巻き付けたメッセージも多数いただき、スライドやライブ、JCNレポートやパネルなどをとおして、ご来場の皆さんに「いまの」東北を考えていただく場となりました。
ご来場の皆さん、イベント開催にご理解ご協力をいただきましたみなさん、準備と運営をされたスタッフのみなさん、遠くから見守っていただいたみなさんに感謝いたします。ありがとうございました。
こんにちは、広域避難者支援担当の杉村です。本日は「タケダ・赤い羽根 広域避難者支援プログラム」の研修でした。8団体13名の方に参加いただき、2部構成で実施しました。1部は中越防災安全推進機構震災アーカイブス・メモリアルセンター長の稲垣さんを講師としてお迎えし、「復興と支援活動のプロセス予測 中越自身における復興支援から」というテーマでお話をいただきました。
話しの中で、興味深かったのは、「損失」と「喪失」の話し。「損失」はお金を掛けたら元に戻るもの、「喪失」はお金をかけても戻らないもの、ということでした。また、「喪失」はアイデンティティの喪失、未来への希望の喪失、つながりの喪失など複雑に絡み合っているとのことでした。そして、この「損失」と「喪失」の混同がコミュニケーションギャップを生む要因となっているとのことでした。
1部の講義を受けて質疑応答の時間では、講義の内容に関すること、自分たちの団体に関すること、避難者の相談対応に関する多くの質問が出され、講義の内容に関する関心の高さとともに、多くの課題を抱えているということも見えてきました。稲垣さんだけが回答するだけでなく、参加者が自らの経験を踏まえて、みんなで質問について考えるという参加型で進められました。
2部では、ワークショップスタイルで、「広域避難者支援の未来予測」というテーマのもと、避難者の動向を予測するとともに、支援者としての関わりについて、また、誰と一緒に支援をしていきたいかについて、お互いの意見を交換しました。
感想からは、
・共感してもらえることが大事、一方で共感してもらえるような努力も必要
・避難先の行政にも情報を共有する
・避難先と、避難元や移住先とのつなぎが必要になる
・支援者として、避難者の声を上手く翻訳していくことが大切
・一人ひとりの歩みを残すこと、記録することが大切
・自立について、改めて考え直したい
など、多くの感想が出ました。
研修に参加しながら、転換期と言われる6年目を迎えるにあたり、JCNとしても改めて、現場に足を運び、現場の声に耳を傾けたいなと思いました。
文責/杉村
JCNでは、2月29日(月)、宮城県名取市にて「第13回 現地会議 in 宮城」を開催いたします。
JCNでは、被災地・被災者を支援している民間団体等の連携を促し、支援活動を続けるうえで抱える問題や課題を共に考える場「現地会議」を、被災3県にて定期的に開催しています。
第13回にあたる本会は、被災者支援から生活支援フェーズに向かっている県南2市2町(名取・岩沼市、亘理・山元町)の支援者がセクターを越えて、6年目を迎えるにあたってのそれぞれの想う地域像を語り合い、相互理解を生むことを目指します。
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