東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)

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それぞれの想いを大切に

JCN広域避難者支援担当の金子です。

今年度JCNでは、3.11ユースダイアログと題して、震災当時学生だった若者たちを招き、震災当時からの状況や想いを伝える機会を作っています。震災からの時間経過とともに風化が云われていますが、その会の中で「未だに自分の気持ちが整理できていない」という声がでました。こういった声は、今まで聞けなかった貴重な声でした。

ここにきてやっと、様々な団体から若い人たちの声を聞いて伝えるような動きが出てきたように感じます。

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私がJCNとは別に関わる「おせっぺとみおか」という事業でも、5年間の活動の中、学生たちとコミュニケーションし続けることで、やっと彼らの本音が聞けるようになってきました。「おせっぺとみおか」の学生たちは、聞き書きという手法で、同じ富岡町の年長者の人生や想いを書き残してきました。そのやりとりを通じて、少しずつ自分の気持ちを整理してきているのだと思います。

先日もこれまでの活動の振り返りとこれからを考えるワークショップを行いましたが、その中で、今度は同じように悩む仲間や家族をサポートするために、自分にも力になれることがあるんじゃないかという学生たちの想いを聞くことができました。

活動を行う中で、やっと語れるようになった若い人たち一人ひとりの想いを、これからも大切にしていきたいと感じた瞬間でした。

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2019年9月 1日 18:12