今年度、福島県の地域担当となりましたふくしま連携復興センターです。よろしくお願いいたします。長い梅雨が明けてから猛暑が続き、熱中症にかかられる方も多いようです。また一方では、大型の台風10号が西日本を縦断し、各地に被害をもたらしております。お盆休みを取られている方も多い時期ですが、皆様どうぞ十分に対策を取るなどお気を付けください。
ふくしま連携復興センター(以下、「ふくしま連復」と略します)は今年度はじめてJCNの福島担当となりました。今回のブログでは、簡単に団体の紹介をさせていただきます(初回なので少し硬めの文章ですが、ご容赦ください)。
私たちふくしま連復は、東日本大震災が発生した2011年の7月に発足しました。文字通り「連携」というキーワードをもとに福島の復興のための取組を行う団体で、現在NPOをはじめ150を超える会員の皆様や、国や自治体行政、社会福祉協議会、企業など様々なセクターの支援者と協力しながら活動しています。その中でふくしま連復は、復興の現場で被災者の生活再建や被災地の地域再生のための活動を行っている担い手の皆さんの活動を後方から支える「中間支援」としての役割を果たすべく日々努力しています。
私たちの活動の事例として、今回は先月実施したワークショップについてご紹介します。
7月12日に富岡町「学びの森」で、復興庁や県内11の市町村の担当者にお集まりいただき、東日本国際大学副学長の福迫昌之先生にファシリテーションをお願いして、各自治体がこれまで行ってきた「コミュニティ形成」事業を振り返り、共有しながら今後どんな取り組みが必要かを語り合うワークショップ「第3回 市町村事例共有会」を行いました。
従来より多くの自治体が抱えていたコミュニティの再構築という課題に対し、参加自治体などがどのような事業を行っており、どんな成果や問題点があったかを共有しながら参加者それぞれに今後の取組へのヒントを掴んでいただくために、この「市町村事例共有会」は2年前から始めました。
なお今年は、震災発生から節目になる10年が近づいてきたこともあり、これまでの活動を振り返っていただくことにも致しました。そして、コミュニティの再生を登山に例え「現在何合目まで登ったか?」を示していただきましたが、概ね「5合目あたり」という職員の方が多かったようです。
原子力災害の影響も大きい福島県が復興のために取り組まなければならないことは数多くありますが、コミュニティの再構築は、地域の再生から被災者の生きがいづくり、孤立防止など、復興に向けての取組に幅広く関わってきます。私たちふくしま連復は、こうした事業が復興のために有効活用されるように担い手となるNPOとの連携調整や、その他必要な社会資源とのマッチングなどをこれからも続けていくとともに、地域再生のための連携体制づくりなどにも注力していきたいと思います。今後とも、是非よろしくお願い申し上げます。