東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)

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震災からつながる、ひろがる

こんにちは。広域避難者支援担当の津賀です。

JCNの参加団体の中には、東日本大震災での経験を他の地域にも役立てよう、もしくは支援してもらった恩返しをしようと活動されている団体もあるのではないでしょうか。酷暑の中のご支援、本当にお疲れ様です。

これまでも何度となくご紹介していますが、広域避難者の当事者グループや支援団体が各地で継続的に活動しています。先日の大阪北部地震では、京都・大阪の団体が地震直後からつながっている避難者の安否確認をされたたそうです。誰に言われたわけでもなく、あの人は大丈夫だろうか。と連絡されたとのこと。

先の西日本水害でも同様に、岡山・広島・愛媛の当事者団体は、すぐさまにつながっている避難者の安否確認をされたそうです。さらに、岡山の当事者グループ「ほっと岡山」は倉敷・真備の避難所支援などにも取り組まれています。ほっと岡山の事務所に集まった物資・衣類を、性別・大きさ別に整理するのに避難者にお手伝いを呼びかけたところ、すぐさま人が集まり、分別し、箱詰めされたそうです。

ひろしま避難難者の会「アスチカ」の代表・三浦さんは、広島市安芸区に設置された災害ボランティアセンターの運営をお手伝いされているとのこと。地元でつながっているママさんたちとローテーションを組んで、対応されているとか。ちなみに、広島土砂災害のときにも「少しでもできることを」と、事務所を支援団体に開放し、活用してもらったそうです。

愛媛の当事者団体「えひめ311」は、今年度災害支援のネットワークづくりに取り組もうとしていた矢先に県内で大きな被害が出たことから、県社協や地元の団体、愛媛県庁などと連携しながら、情報共有の機会をつくったりしているそうです。

ほかにも広域避難者支援に取り組んでいる団体が、避難先が被災して支援に関わっているでしょう。当事者同士の支え合い、という枠を超えて、次の災害につながり、新たに活動が広がっています。市民団体・NPOのしなやかなチカラなんだと感じました。

写真は、広域避難者支援のヒアリング移動中に撮影した呉の様子

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2018年8月20日 15:29