東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)

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第13回ケース検討会をしました

こんにちは、福島担当の鈴木亮です。

2013年も残り1カ月を切りました。震災から2年9か月ほどが経とうとしています。
被災地担当として、岩手・宮城・福島の3担当が集まり、支援の現場の課題を持ち寄る「ケース検討会」の第13回目を、11月27日に東京・JCN事務所にて開催しました。

前回に続いて次年度活動の議論も持ちつつ、今回は外部への情報発信の強化についても話し合いました。
今回扱ったケース数は28です。(岩手7・宮城12・福島9)

ごく簡単ではありますが、ご参考までに議論になったケース/テーマを3つ、紹介します。

【岩手】高台移転に向け、震災前からの過疎・人口減といった課題について向き合う機会が増えている。地域課題の解決につながるスキルやイメージ獲得が必要。
【宮城】自治会、地元住民主体のNPOなどが、少額の助成申請による小規模企画に挑む「波」が改めて来ている。小口資金のつなぎが必要。
【福島】震災後、子どもの外遊びに取り組む団体がネットワークを組み、福島県の教育者との連携を強めている。保養に取り組む県内外の団体とのつなぎが必要。

これまでは「可能な限り訪問し、最大限の課題解決に資する」「人・モノ・カネ・情報全てが足りていない状況に少しでも対応する」といった対応が往々にしてありましたが、
4年目の支援の方向性として「より重点テーマを絞り、支援対象の見極めを行う」「住民主体・地域資源化に重きを置く」といった意見が出てきています。
これからも「現場に解がある」という現場主義を守りつつ、3年という区切りを踏まえ、2014年度の事業計画を立てたいと思います。

次回のケース検討会は12月17日、JCN世話団体会と同日に、東京にて開催予定です。

どうぞよろしくお願いします。

文責/鈴木亮

2013年12月 8日 07:33