東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)

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女川町のコミュニティカフェ「おちゃっこクラブ」

こんにちは。

宮城担当の池座です。

2月2日(土)、支援団体訪問の合間に
女川町のコミュニティカフェ「おちゃっこクラブ」にお伺いしました。

「おちゃっこクラブ」は、女川唯一の病院施設である女川町地域医療センターの駐車場敷地内
 「輝望の丘(きぼうのおか)」にあり、女川湾を一望できる小高い丘の上にたっています。

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ここのオーナーは、女川太鼓連「まむし」を率いる女川ではとても有名なサーファー!
カフェの食事にもこだわっており、なかでもここの「ナポリタン」は
日本ナポリタン学会(というものがあるらしく)の認定作品とのこと。
ちなみに、私は無性にカレーが食べたかったので、ナポリタンのお味の感想は書けません...

店内は木造のテーブルに落ち着いた雰囲気で冬以外はテラスも気持ちが良さそうです。

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店内では、丁度お店の隣にスタジオを構える「女川さいがいFM」の放送が流れており
須田町長さんが女川町の展望について語られていました。

とくに、女川町にとっての大きなニュースは
これまで町内外を結ぶ交通手段がバスしかなかったのですが
3月16日からJR石巻線が女川町の「浦宿」という駅まで開通すること。
1時間に一本の震災以前の頻度で運行されとても便利になるそうです。
(但し、町の中心部である女川駅が復活するまでにはまだ数年はかかる模様)


自らも仮設住宅に暮らしている「おちゃっこクラブ」のスタッフの方によると
個人的にもとても困っているのが、仮設住宅の狭さだそうです。
とくに小さなお子さんがお宅では、家で勉強をする環境がないとのこと。
女川向学館というカタリバというNPOが運営するコラボスクール(放課後学校)の近くの
住民であればとても重宝する場ですが、遠い方には厳しいよう。

また町全体の課題としては、土地・主要施設整備、高台移転があと5年近くかかる中
それまで住民が町内に留まっていられるかを心配しておられました。
この状況は宮城県においては、南三陸や亘理町、山元町などの地域と
悩みどころが似ており、切実な問題です。

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「おちゃっこクラブ」は女川町の人たち、地域外から来た人たちが
気楽に集まることのできる女川町で数少ない場所の一つです。

女川に来られたときは、ランチやお茶をしに是非、立ち寄ってみてください。

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コミュニティカフェ「おちゃっこクラブ」
女川町鷲神浜字堀切山51-6 女川町地域医療センター前 輝望の丘あすなろ通り内
http://www.facebook.com/media/set/?set=a.447831138594122.106362.173541642689741&type=3
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文責/池座剛

2013年2月 5日 15:47