東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)

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各地で開かれる支援者同士の定例会

JCNの宮城地域コーディネーターの池座 剛と申します。

初のブログ投稿ということで、簡単に自己紹介をさせていただきます。

自己紹介

私はもともと東京にあるNPO法人自立生活サポートセンター・もやい
という組織で生活困窮者支援をおこなっています。

「家賃を数か月滞納して大家さんから直ぐに出ていくよう言われた」
「病気で仕事を休みがちになり解雇されてしまった」
「生活保護を受けながら就職活動をしているがなかなか決まらず、ケースワーカーから生活保護を廃止すると言われた」

などの相談をメール、電話、直接面談で受け、必要に応じて役所や社会福祉協議会などに同行をしたり
保証人がいない場合は<もやい>として保証人となり、アパートへの入居支援などをおこなっています。http://www.moyai.net/

この度の震災直後に<もやい>がJCNの立ち上げにも関わったこともあり
私がもやいを代表しJCNのスタッフとなり、2012年からはJCN宮城地域コーディネーターとして仙台をベースに活動しています。

地域コーディネーターの活動としては、日々、宮城県を中心に沿岸部をクルマで巡回しながら
各被災地域に横たわる課題やニーズを把握し、全国の団体・企業・行政・個人からの支援とニーズを繋げる
といったことを主におこなっています。

気仙沼NPO・NGO連絡会 

先日は、毎週金曜日13:00から開催されている「気仙沼NPO・NGO連絡会」に参加してきました。

連絡会では、気仙沼で支援活動に従事する地元の支援団体や社会福祉協議会、行政関係者
県外のNPO・NGO・企業関係者が集まり、新しく参加される方の自己紹介からはじまり
気仙沼が抱える課題や解決策を皆で考えたり、お祭りや復興イベントの運営について2時間ほど話し合われます。

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最近の話題としては

・防潮堤の建設が市民の声を充分に聞かずに進んでいること
・自宅避難している方々への支援を今後どのようにおこなっていくか
・仮設住宅の熱中症対策をどのようにおこなっていくか
・どうやって気仙沼を応援してくれる人たち(個人・団体・企業)を増やしていけるか

などが話し合われています。

根底にある問題としては、皆いま抱えている活動で手一杯、
つまり人材人手不足があります。

この様な連絡会/協議会と言われる支援者同士の集まりは、気仙沼以外でも、南三陸、石巻、東松島などでも開催されており
地域に関わってきた支援者が一堂に会しているので、いっぺんに沢山の情報を入手することができる貴重な場だと感じています。

県外にいると「被災地はかなり落ち着いてきた」という印象を受けますが
実際は、どこも本当にまだまだ内外からの応援を必要としているようです。

復興の主役である地元で活動されている方々や
県外から「これから被災地を応援したい」と考えている方々には
この様な連絡会を窓口とし、各自に合った応援の仕方を見つけていただければと願っています!


文責/池座 剛

2012年5月21日 11:11