東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)

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「第3回 東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)現地会議 in 宮城」を実施しました。

2月14日(火)、午後14時45分~18時、花ごころの湯 新富亭(宮城郡松島町松島字垣ノ内38-1)にて、「第3回 東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)現地会議 in 宮城」を実施しました。当日は180名様にご参加いただきました。ありがとうございました。

テーマ1「学ぶ」
木村氏(東松島まちづくり応援団)から在宅被災者の方々に対して一軒一軒地図にマーカーしながら訪問されつつ、一方で、仮設・みなし仮設の方々にもいずれ元の地域に戻られる(戻ってきてほしい)方へのケアは不可欠だという認識で活動されている状況。本間氏(南三陸町健康福祉課福祉アドバイザー)からは、230名もの地元の支援員を雇用し、支援ではなく寄り添うこと、二人称ではなく三人称、そして2年後には「用無し」になるくらい地域が復活することを目標に、日々地元主体で頑張っておられる様子。立岡氏(PSC)からは、復興の本丸ともいうべき「就労」の機会創出もにらんでの日々のきめ細かなサポート体制の報告がありました。

テーマ2「深める」
福田氏(東京災害ボランティアネットワーク)から、2000年三宅島噴火災害で村民が全島避難を余儀なくされた際の住民相互の電話帳づくりやFAX通信によるニュースレターの送信などが紹介されました。特にFAX通信は、バラバラに居住することになった約1300世帯を地域単位で250班程度に分け、その班長さんが回覧板のようにコピーして手渡ししながら、互いの健康状態や暮らしぶりを確認し合った事例。藤本氏(元石川県仮設住宅生活援助員)からは、2007年能登半島地震で、自身も自宅が全壊し仮設に入居されつつ、生活援助員として2年間ほぼ毎日一軒一軒まわって「顔の見える関係を通り越して心の通う関係」を築かれたり、ボランティア受け入れの窓口としても積極的に対応されるなど、まさに被災者本位・住民主体の実践を紹介されました。佐藤氏(栗原市社会福祉協議会)からは、2008年岩手・宮城内陸地震の被災者の「場づくり」、特に「お茶飲みながら」「神戸からのひまわりの種を袋につめながら」・・・など、~しながらというあまり堅苦しくない場を考えつつ、また被災された方もそうでない方も一緒にいられる環境整備にも配慮された事例などが紹介されました。

テーマ3は「つながる」として、上記登壇者を中心に4つの島に分かれて、さらに詳しい説明を受けたり、参加者間で意見交換し合いました。 大震災からまもなく1年。他地域や過去の事例に学び、各現場でしっかり考えて、今後とも息長くできる支援の在り方を真剣に語り合う場となりました。

【当日配布資料】(PDF形式:9.97MB)
【記録】※現在準備中です。

日時:2012年2月14日(火)14:45-18:00
会場:花ごころの湯 新富亭 コンベンションホール(1階)
(宮城県宮城郡松島町松島字垣ノ内38-1)
主催:東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)
共催:みやぎ連携復興センター
協力:NPO法人 日本ファシリテーション協会
配信提供:被災地をメディアでつなぐプロジェクト『笑顔311』

2012年2月17日 15:29