東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)

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JCN復興サロンを開催しました!

みなさま こんにちは、JCN事務局の杉村です。

このブログでも案内させていただいたJCNの初の試み、「JCN復興サロン」を10月10日(火)にYahoo LODGEで開催しました。テーマは「大船渡にUターンした30代」が今を語る〜ワイナリー経営者と漁師の場合〜」。その様子をお届けします。

当日は、ゲストのワイナリー経営者の及川さん(株式会社スリーピークス代表取締役社長)と漁師でもあり、JCNの岩手担当でもあり、IFCの理事でもあり、NPO法人wiz.の代表でもあるいくつもの顔をもつ中野さんに、Yahoo!基金の田村さんからお話を聴くというトークスタイルで始まりました。

トークの一部を抜粋してお届けしますが、お二人のアイデアや考えはこれからの復興へのヒントや示唆を示すものでもあり、その熱意は地域を活性化するエネルギーでもありました。


---(田村)
大船渡へUターンしたきっかけを教えてください。

(中野)
地元が好きでなく、東京に憧れがあり上京したが、震災を機にボランティアをしに、地元に戻った時に、友だちと過ごした時間が大切な思い出あったことに気づき、Uターンすること決めた。

(及川)
漠然と三陸をなんとかしたいという思いがあり、ワイナリーを復興に活用できないかと考え、震災2年後に戻ることにした。1人でも多くの人が地元に戻るということが必要と感じた。

---(田村)
今はどのような活動や仕事をされていますか。

(中野)
漁師をしているが、夜の12時に起きて、朝4時30分には出荷している。漁師というと、沖合に出るイメージがあると思うが、ホタテの養殖をやっている。ホタテの養殖は自分の父親が始めたが、それまでの沖合の漁とは違う、新しい漁師の形を作りたいという思いがあった。自分も父親を見習い新しい漁師や漁業の形を考えたい。

(及川)
ゼロからぶどう農園を作り始め、今年ようやく収穫できるまでになった。りんご園もやっているが、廃業する農園を借りて始めた。自分がワイナリー経営を学ぶために留学していたニュージランドの気候と三陸の気候が似ていることもあり、出身地である大船渡でワイナリー経営を始めた。今は、自分で育てたワインがどのような味になるか楽しみです!

−−−(田村)
中野さんは漁師の他にも活動をしているときいていますが、どのような活動をされていますか。

(中野)
漁師の他にも、NPO法人Wiz.の代表をしているが、やれば変わるという実感をみんなと共有したいという思いで法人を立ち上げた。将来、何かをやるときの選択肢に岩手が入って欲しい。

−−−(田村)
及川さんからギザギザネットワーク(仮称)のお話を聴いたときはびっくりしましたが、少しおきかせいただけますか。

(及川)
世界各地にリアス式海岸が多くあります。そこではワイン作りをしているとところが多く、ワインをキーに、リアス式海岸のネットワークを作り、ツーリズムもやってきたいと思っている。

−−−(田村)
最後になりますが、みなさんに伝えたいことはありますか。

(中野)
復興したとは言えないが、復興はしている。震災前からの課題に向き合うことが復興には必要と感じている。今後は漁業を通じて、岩手のみならず、東京などでも多くの人を交流させていきたい。

(及川)
徐々に震災復興から地域復興に変わっている


長文におつきあいいただき、ありがとうございます。
次回の企画が決まりましたら、ご案内いたしますので、ぜひご参加ください。

文責/杉村
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2017年10月20日 18:27