東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)

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広域避難者支援:研修を実施しました!

 こんにちは、広域避難者支援担当の杉村です。本日は「タケダ・赤い羽根 広域避難者支援プログラム」の研修でした。8団体13名の方に参加いただき、2部構成で実施しました。1部は中越防災安全推進機構震災アーカイブス・メモリアルセンター長の稲垣さんを講師としてお迎えし、「復興と支援活動のプロセス予測 中越自身における復興支援から」というテーマでお話をいただきました。

  話しの中で、興味深かったのは、「損失」と「喪失」の話し。「損失」はお金を掛けたら元に戻るもの、「喪失」はお金をかけても戻らないもの、ということでした。また、「喪失」はアイデンティティの喪失、未来への希望の喪失、つながりの喪失など複雑に絡み合っているとのことでした。そして、この「損失」と「喪失」の混同がコミュニケーションギャップを生む要因となっているとのことでした。

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1部の講義を受けて質疑応答の時間では、講義の内容に関すること、自分たちの団体に関すること、避難者の相談対応に関する多くの質問が出され、講義の内容に関する関心の高さとともに、多くの課題を抱えているということも見えてきました。稲垣さんだけが回答するだけでなく、参加者が自らの経験を踏まえて、みんなで質問について考えるという参加型で進められました。

 2部では、ワークショップスタイルで、「広域避難者支援の未来予測」というテーマのもと、避難者の動向を予測するとともに、支援者としての関わりについて、また、誰と一緒に支援をしていきたいかについて、お互いの意見を交換しました。

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感想からは、

・共感してもらえることが大事、一方で共感してもらえるような努力も必要

・避難先の行政にも情報を共有する

・避難先と、避難元や移住先とのつなぎが必要になる

・支援者として、避難者の声を上手く翻訳していくことが大切

・一人ひとりの歩みを残すこと、記録することが大切

・自立について、改めて考え直したい

など、多くの感想が出ました。 

研修に参加しながら、転換期と言われる6年目を迎えるにあたり、JCNとしても改めて、現場に足を運び、現場の声に耳を傾けたいなと思いました。

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文責/杉村

2016年2月24日 18:08