東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)

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小高区初の飲食店「おだかのひるごはん/双葉食堂」を訪問しました。

JCNの池座(地域駐在員統括)です。

1月22日に南相馬市小高地区で、同区初の飲食店「おだかのひるごはん/双葉食堂」と小高ワーカーズスペースを展開する和田智行さんを訪問しました。

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小高区(人口13,000人弱)は、福島第一原子力発電所から20km圏内にある南相馬市の南部に位置し、地震・津波被害のほか原発事故の影響で全域が避難区域に指定されており、今も全住民が避難中の地域となっています。

この地区は、2014年4月の区域再編より、居住できないが事業を営むことが認められています。しかし、再開した事業所は1割程度で、そのほとんどが復旧工事や除染関係の事業で飲食店は一つもありません。

そこで、小高区出身の和田さんと地域のお母さんたちで協力し合い、昨年12月8日に原発事故後、同区初の飲食店、食堂「おだかのひるごはん」を開店しました。

静まり返った町の中でひときわ輝いている新品の「双葉食堂」という看板が安心感を抱かせてくれ、12時前にお店に入りましたが計20ほどある客席もほぼ一杯になり、和田さんもお母さん達と一緒に忙しそうに調理・接客に奔走していました(一時帰宅している住民や復旧事業の作業員、復興支援関係者が多いとのこと)。

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日替わりメニューの「赤魚の煮つけ」を注文しましたが、お母さん達の人柄と愛情が伝わってくるまさに「おふくろの味」という感じで心も体も温かく嬉しくなるお昼ご飯でした。

食堂では、南相馬市を拠点に活動するBridge for Fukushimaという団体の鈴木さんとも知り合うことができ、一緒に食事をしながら有意義な交流の機会にも恵まれました。出会いの場、交流の場としても貴重な食堂であると肌で感じることができました。

課題を見ればきりがない中、和田さんたちは小高を「人が暮らせる町にしよう!」と四苦八苦しながらも様々な事に挑んでいます。難問に一緒に取り組んでくれる「ヨソ者」「ワカ者」「バカ者」を大募集中だそうです。

文責/池座

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2015年2月 1日 21:44