東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)

ブログ

事務局合宿と世話団体会―復興庁さんの「例の書類」

事務局の岡坂です。

今期も上半期を過ぎました。振り返りと下半期への立て直し、それに次年度計画の方向性を決めないと...という季節です。そんなわけで、昨日おとといと事務局メンバと代表世話人2人(全員男性、つまりオッサンばっかり)で合宿をしました。

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1日目の昼過ぎから夜10時まで、2日目も朝から午前中ずっとこんな風景でした。(アタマは目まぐるしく動いているわけですが...。)結果、おぼろげながら次年度の方向性が見えてきました。JCNは立ち上げ当初「当面3年間」と言っていた経緯があり、今期はその3年目。現状は道半ばでやめるわけにはいかないことはわかっているものの、4年目を踏み出すのに周りに共感を得るための新しい方向軸は必要なわけです。詳細については乞うご期待。


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そのまま事務所に戻り、夕方からは世話団体会を開催。世話団体さんに合宿の報告と次年度の方向性を説明すると、大筋で了承いただいた上に「では○○を...」と実に活発な意見交換で多くの宿題が(笑)。

そして、時同じくして復興庁さんから「例の書類」公開の連絡がありました。例の書類とは「NPO等が活用可能な政府の財政支援について(平成26年度予算概算要求及び既存の基金等によるもの)[平成25年10月22日]」です。


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印刷してみました(本当はカラーです)。今回は63ページです。実施可能性のあるなるべく多くの事業を各省さんや復興庁さんにとりまとめていただきました。各事業の説明のあと、継続して実施されているものについては取組状況や事例が付加されています。

文責/岡坂 建

2013年10月24日 12:43

「第8回 現地会議 in 宮城」開催のお知らせ

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JCNでは、11月29日(金)、宮城県岩沼市にて「第8回 現地会議 in 宮城」を開催いたします。

JCNでは、被災地・被災者を支援している民間団体等の連携を促し、支援活動を続けるうえで抱える問題や課題を共に考える場「現地会議」を、被災3県にて定期的に開催しています。

第8回にあたる本会は、来る防災集団移転や災害公営住宅移転あるいは自力再建の際、移転先地域でどのようなコミュニティ形成をするべきか、今から具体的な備えができるかなどを、各被災地域と他地域の事例を踏まえ、そのヒントを参加者に持ち帰っていただくことを目的とします。宮城県を支援する多くのみなさまの参加をお待ちしております。

← ダウンロードしてご利用ください。

開催概要(予定)

【タイトル】
第8回 現地会議 in 宮城
-仮設後のコミュニティ形成を考える-
見守り体制、移転先住民自治体制、生きがい・仕事づくりの場の創造
【日時】
2013年11月29日(金)13:00~17:00(予定)※開場12:30
【会場】
竹駒神社 参集殿
http://goo.gl/bOVKyP
(宮城県岩沼市稲荷町1-1)※JR岩沼駅より徒歩10分
【開催目的】
宮城県では2014年冬から本格化する防災集団移転、災害公営住宅移転および自主再建の動きを受け、これまで培われてきた応急仮設等でのコミュニティが再編され、移転先の既存コミュニティとの関係性をつくることが求められています。移転先地域でどのようなコミュニティ形成をするべきか、備えができるかなど、具体的な事例を交えながら、そのヒントを探ります。
【プログラム】
情報提供
池座 剛(JCN 地域駐在員宮城)
井口 経明 氏(岩沼市市長)
丸山 正 氏(復興庁宮城復興局 参事官補佐)
テーマ1「知る」-被災地域での取り組み事例から-
[スピーカー]
須藤美代子 氏(社会福祉法人南三陸町社会福祉協議会 被災者生活支援センター)
中川 勝義 氏(玉浦西地区まちづくり検討委員/岩沼市相野釜町 町内会長)
山口 里美 氏(一般社団法人RCF復興支援チーム)
テーマ2「学ぶ」-移転後に出てくる課題-
[パネリスト]
黒田 裕子 氏(NPO法人 阪神高齢者・障害者支援ネットワーク 理事長)
星野 晃男 氏(NPO法人くらしサポート越後川口 理事/元川口町職員)
ほか テーマ1スピーカー
[コーディネーター]
栗田 暢之(JCN代表世話人)
テーマ3「深める」-課題に対する知恵を深める-
[ブース](調整中)
1.新コミュニティの見守り体制づくり -グレーゾーンへの対応は誰が?-
2.既存住民と新住民とのコミュニティづくり
3.行政と民間の意見交換の場づくり
4.地域で楽しくつながる場づくり -いきがい、仕事-
[ファシリテーター]
浅羽 雄介氏(NPO法人日本ファシリテーション協会 災害復興支援室)
【その他】
当日は、マスコミ等の取材があります。
一部の時間帯に限り、Ustreamによる動画配信を予定しています。 JCN Channel - Ustream
※会場の回線状況により音声のみの配信となる場合があります。ご了承ください。
【主催】
東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)
【共催】
みやぎ連携復興センター
災害ボランティア活動支援プロジェクト会議
【協力】
NPO法人日本ファシリテーション協会
NPO法人 メディアージ

参加いただきたい方々

  • 宮城県で活動しているボランティア団体・住民グループのみなさま
  • 復興支援に取り組んでいる団体・企業のご担当者のみなさま
  • 生活支援相談員など見守り活動に従事されているみなさま
  • 行政機関・社会福祉協議会の職員のみなさま
  • その他、支援活動に関心のある全国の支援団体のみなさま

参加方法

受付は終了いたしました。たくさんのお申し込みありがとうございました。
お申込みされていない方でご参加希望の場合は、直接会場の受付で当日参加の旨お申し出ください。

2013年10月22日 10:33

「WATALISだより創刊号」と「吹く島Vol.8」が届きました。

事務局の岡坂です。

先日、亘理町にあるWATALIS(ワタリス)さんから「WATALISだより創刊号」が、
福島ライフエイドさん発行のフリーペーパー「吹く島 Vol.8」 が届きました。

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WATALISさんからは社団法人化のおしらせと、商品FUGUROの吉祥紋様シリーズ、そして「亘理町を知っていますか?」という記事。WATALISさんは今年3月の「東北応援ビレッジ」にも出店いただき、2日間で用意いただいたすべての商品が売り切れたのを覚えています。社団法人になられたのですね。これからも継続して活動されていく意気込みを感じます。


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「吹く島」の今号の特集は「農業と向き合う」として食の安全やアグリサイエンスカフェについての記事が掲載されています。避難の問題と同時に、風評被害、あるいは食の安全を考えながら日々を暮らす現実があります。そういった時にサイエンスカフェのような場で得た知識を再度整理したり、確認する機会はこれまで以上に大切になってくるんだと思います。

文責/岡坂 建

2013年10月17日 11:29

第10回ケース検討会をしました

こんにちは、福島担当の鈴木亮です。
月に2度のペースで現地担当3名が集まり、日々の団体訪問の情報を持ち寄り支援の現場の課題を議論するケース検討会ですが、記念すべき10回目を10月10日に福島市・チョコラボにて開催しました。

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この日は岩手、宮城、福島あわせて22件の団体訪問情報を元に議論しました。
前半は、ふくしま連携復興センターのネットワーク担当、遠山さんもご参加くださいました。


2013年度は現地会議を「各県で3か月に一度のペースで」「開催月を重ねずに」「各県の事情に合わせて」という方針で開催しています。
「各県の事情に合わせて」という部分が、まさに日々の団体訪問とリンクしてくる部分です。
今回のケース検討でも3県の今後の現地会議について議論しました。

至近では、10月18日(金)に、岩手県大槌町で、「企業と地域」をテーマに開催予定です。
奮ってご参加ください。当日はUstream配信も予定しています。

続く11月は、29日(金)に、宮城県岩沼町にて、「防災集団移転・災害公営住宅におけるコミュニティづくり」をテーマに開催する方向で調整中です。
12月13日(金)には、福島県(場所未定)にて、この1年、二本松・いわき・南相馬・会津若松と地域での開催を重ねた集大成として、民間としての声を県や国に届ける現地会議のあり方を模索中です。
いずれも支援者・当事者が集い、タイムリーな課題について深掘りして、「つなぐ」「伝える」ための機会となればと、3担当で知恵を持ち寄っています。

今、「被災地はどうなっているのか」について、あるいは具体的な課題について、お問い合わせを常時募集しています。
次回は10月23日に、東京・大手町にて開催予定です。

どうぞよろしくお願いします。

文責/鈴木亮

2013年10月12日 08:52

第9回ケース検討会をしました

こんにちは、福島担当の鈴木亮です。
月に2度のペースで現地担当3名が集まり、日々の団体訪問の情報を持ち寄り支援の現場の課題を議論するケース検討会ですが、9回目を9月25日に東京・JCN事務所で開催しました。

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この日は岩手、宮城、福島あわせて28件の団体訪問情報を元に議論しました。
3県に共通する課題として、以下のようなものがあげられました。

●仮設住宅の自治会リーダー的人材が抜けあとを引き継ぐ人材確保が困難になるケース。

●防災集団移転野菜外公営住宅など仮設住宅からの移転後のコミュニティ形成が困難になることが予想されるケース

●同一地域に外部から支援に入っている団体の情報について横断的に共有・整理する必要が生じているケース

●まちづくりの事例を学びたいから紹介して欲しいというケース

個別に対応する課題、ネットワークの資源に期待して対応する課題、現地会議のテーマとして扱う課題など、現地担当としてベターな対応を議論しました。
後半には代表世話人のひとり、田尻さんも加わり、中期的な課題についても意見交換しました。

次回は10月10日、福島県福島市にて開催予定です。

文責/鈴木亮

2013年10月 9日 08:58