東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)

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「第3回 東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)現地会議 in 岩手」を実施しました。

3月6日(火)、午後1時~5時、大槌町役場 中央公民館(上閉伊郡大槌町小鎚第32地割126)にて、「第3回 東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)現地会議 in 岩手」を実施しました。当日は170名様にご参加いただきました。ありがとうございました。

テーマ1「学ぶ」
いわて連携復興センター代表理事・鹿野氏の進行で「震災を機に設立された団体」の報告がありました。おらが大槌夢広場代表・阿部氏より、昨年8月に地元有志が集い、おらが大槌夢広場創造委員会を立ち上げた。復興のあり方について「俺たちの特色は何だ?」と協議を重ね、「被災地が資源だ」と気づいた。最初はそれを言ってもいいのかと迷ったが、すべてなくした今の現実を受け止め、何時間もかけて駆けつけてくれた多くのボランティアさんに対しての恩返しの意味も込めて、大槌の良さを知らせたいと考えた。まずは食文化を伝える「復興食堂」を11月にオープン。紆余曲折したが、わずか1週間で形にできたことから、少し自信がついた。今後はツーリズムや宿泊できる場づくりなど、夢は膨らんでいる。宮古災害復興支援活動チームM.A.D代表・千葉氏より、宮古市災害ボラセンで活動した地元の若者7名が「自分たちの街は自分たちの手で復興させてやる」と熱い思いで集結した。市社協と連携し、在宅被災者を全戸訪問、その傾聴から「街灯の灯りがなく気が落ち込む」という生の声に呼応し、PiKA PiKA Miyako Projectと称した光の映像を住民と製作したり、若者と子どもを重要課題にして様々な活動を創出している。SAVE TAKATA現地責任者の岡本氏より、首都圏の20~30代の地元出身者が連絡を取り合い支援活動を開始した。IT関連の出身者も多く、HPは8カ国語に翻訳されるなど内容も充実。企業と連携して「ITスキル講習会」を開催するなど、外部支援者の「何かしたい」という要望を聞いてプロジェクトを企画して、被災者との橋渡し役を担っている。陸前高田(三陸沿岸部は同じだが)は若者がいかに戻ってくるかか課題。それにはいかに魅力ある街にするかが問われている。積極的に復興まちづくりに関わっていきたいと。進行の鹿野氏より、今後のキーワードは「地元」。地域同士がさらに連携し、外部支援者ともうまくつながりながら、復興に向かっていきたいと閉められました。

テーマ2「知る」
中央共同募金会・田中氏、復興庁岩手復興局・渡部氏、岩手県地域福祉課・小田原氏より、それぞれの関連する情報提供をいただきました。また日本経団連事業サービス・長沢氏より、今回の震災で企業による支援の全体概要の説明に加え、「今後も支援したいと思っている企業はたくさんある。ぜひ有意義な交流を!」と呼び掛けられました。実は会場には企業のCSR担当者など約30名が「社会貢献実践講座」の一環でご参加いただいていました(先日の宮城と福島会議でも同様)。引き続きのテーマ3では、企業とNPO等との新たな出会いがあり、互いが熱心に意見を交わしていました。

今回で3回目となった現地会議ですが、「地元の底力」が一歩ずつ、そして着実に形になってきたことを頼もしく感じました。あの日から間もなく1年。しかしまだ1年です。支援する側も地元が何を求めているかをしっかりとらえながら、押したり引いたり、様々智恵を絞り、工夫して復興ひとづくり・まちづくりを応援し続けましょう。

【JCN 現地会議 in 岩手】Ustreamアーカイブ

テーマ1 http://www.ustream.tv/recorded/20915119
テーマ2 http://www.ustream.tv/recorded/20915939
テーマ3 http://www.ustream.tv/recorded/20916653

【当日配布資料】(PDF形式:14.7MB)
【速記録】※現在準備中です。
【補足資料】経団連「東日本大震災における経済界の被災者・被災地支援活動に関する報告書」

日時:2011年3月6日(火)13:00-17:30
会場:大槌町役場 中央公民館 3階 大会議室(上閉伊郡大槌町小鎚第32地割126)
主催:東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)
共催:NPO法人いわて連携復興センター
協力:NPO法人 日本ファシリテーション協会NPO法人 アワープラネット・ティービー
配信提供:NPO法人 アワープラネット・ティービー

2012年3月 8日 11:21