3月30日(金)、午後3時半~6時半、在日本韓国YMCAアジア青少年センター 地階「スペースYホール」(東京都千代田区猿楽町2-5-5)にて、JCN設立一周年記念事業「第2回全体ミーティング~2年目の被災者・避難者支援の在り方を考える~」を実施しました。当日は137名様にご参加いただきました。ありがとうございました。
テーマ1では5人の方に、各方面からの現状報告とJCNへのご要望を、テーマ2では4人の方にパネリストとして広域避難の現状とこれからについておききしました。
冒頭に、JCN代表世話人山崎から開会あいさつの後、郡和子復興大臣政務官よりご挨拶を頂戴しました。
続いてテーマ1の「被災者支援のこれからとJCNに求めるもの」では、支援者の立場として、いわて連携復興センターの葛巻氏、ふくしま連携復興センターの鎌田氏・みやぎ連携復興センターの紅邑氏よりお話をいただきました。
JCNへの要望として、葛巻氏からは「長いかかわり」「新たな人・企業などとのかかわり」「新たな組織への人材育成」を、鎌田氏からは「県外避難者の支援」を、紅邑氏からは「専門的な人が入れる仕組み」「政府・省庁との議論の場」について要望がありました。
また復興庁の羽多野主査から、日本経団連事業サービスの長沢氏からもそれぞれのお立場からご説明とJCNへの要望をいただきました。
羽多野氏からは復興の状況と政府の取組み、またNPO等が活用可能な財政支援についてご説明いただき、JCNへの要望としては「ネットワークづくりの支援」「情報共有の場づくり」「好事例・活動情報等の情報収集・提供」の3点をいただきました。長沢氏からは、企業と活動団体の連携について、それぞれからの声を例示いただき、JCNには「テーマ別・地域別の出会いのお世話係でいてほしい」と期待をいただきました。
テーマ2では「広域避難の現状」として、避難者支援の報告とネットワークづくりについて、福島県県外避難者支援チームの塩見氏、愛知県被災者支援センターの向井氏、とみおか子ども未来ネットワークの市村氏、放射能からいのちを守る全国サミットの吉野氏に登壇いただき、パネルディスカッションを行いました。
今後のそれぞれの活動について、向井氏からは、「支援団体が信頼に足る関係づくりをどうするか、愛知県だけにとどまらず、都道府県を超えた支援カルテのやりとりなど、皆でつながりができないか。」吉野氏からは「民間のいい情報と行政のいい情報を組み合わせる形で隙間を埋めていく。現場からの声を議員とも行政ともつないで提案していく。」市村氏からは「当事者として自主避難なのか強制避難なのか、近く3区分にされることから生じるあらたな問題も考えながら、同じ町民が膝を詰めて自分たちの声で話していく。」塩見氏からは「行政として被災者支援に関してどういう形で届けるか、本当に皆さんの認識をあつめて行政の中でも共通認識をもって避難元の自治体と共に共有していきたい・伝えていきたい。」とのお話しがありました。
このように多くの声やJCNへのご要望をいただきました今回は、大変有意義な機会となりました。
お礼を申しあげるとともに、これからもJCNはその連携の主体となる覚悟でおります。
一方でJCNは、ネットワークであります。これからも皆様と共に歩んでまいりたいと思っています。
是非今後ともご協力よろしくお願いいたします。
【JCN 第2回全体ミーティング】Ustreamアーカイブ
オープニング・テーマ1 http://www.ustream.tv/recorded/21460022
テーマ2・クロージング http://www.ustream.tv/recorded/21460824
【当日配布資料】
(プログラム・テーマ1資料)(PDF形式:8.6MB)
(テーマ2資料(1))(PDF形式:18.4MB)
(テーマ2資料(2))(PDF形式:6.6MB)
【速記録】※現在準備中です。
日時:2012年3月30日(金)15:30-18:30
会場:在日本韓国YMCAアジア青少年センター 地階「スペースYホール」
(東京都千代田区猿楽町2-5-5)
主催:東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)
協力:NPO法人 日本ファシリテーション協会 / NPO法人 アワープラネット・ティービー
配信提供:NPO法人 アワープラネット・ティービー