現地会議
第6回 現地会議 in 岩手
2年という節目を迎えるとき、現地に目を向けてみればまだまだ多くの復興へ向けた取り組みが必要とされています。その取り組みが持続性を担保できるような、より効果的に地域に波及するような方法を考えなければなりません。そのひとつとして今回は「協働・パートナーシップ」を取り上げ、「協働・パートナーシップ」とは一体何か、行政と民間が連携する意義、利点、課題などを、深く掘り下げて検討することを目的に開催しました。
登壇者の主な発言 資料等 開催概要
登壇者の主な発言 資料等 開催概要
登壇者の主な発言
【開会あいさつ】
田尻佳史(JCN)
丸2年という節目を迎える中で様々な疲れがみえ始めている。地元の方々が復興活動に携わり頑張っている今日、協働・連携の必要性を再認識する機会を創出した。
熊谷正和 氏(岩手県 沿岸広域振興局)
現地会議のように復興に携わる方々が多く集う場で、現場の声を多く拾い上げ、積極的に政策にも活かしていきたい。
【テーマ1】「知る」-行政との連携事例と付随する課題-
竹内隼人 氏(公益財団法人 共生地域創造財団)
官民協働とはこまめなコミュニケーションをもとに、ともに社会課題解決を目指す対等なパートナーシップである。
小池幸一 氏(釜石市仮設住宅運営センター)
NPOが行政と住民をつなぐ機能を持ち、その双方から信頼を受けることで、効果的な協働となる。
熊谷有祐 氏(社会福祉法人 中央共同募金会)
地域の悩み、社会課題解決にあたる団体の悩み、共同募金会の悩みを、3者を同じテーブルに乗せて議論することで新たな解決の糸口が見つかった。
【テーマ2】「学ぶ」-行政と民間が連携する意義とあるべき協働のカタチ-
熊谷正和 氏(岩手県 沿岸広域振興局)
NPOが住民の環境や事情をつぶさに汲み取り、専門性を発揮し、協働へ向けた最適なパートナーの選定に向けて、目的意識を明確化することが肝要。
臂徹 氏(一般社団法人 おらが大槌夢広場)
災害などで住民サービス提供機能が失われた際、それを補完することで生まれる協働、いわゆる「リダンダンシー」が現在の協働のすがたになっている。
加藤勝 氏(盛岡市 復興推進本部)
業務発注する行政としては、受注側への監督機能・鑑定機能がしっかりと備わっていることが大前提であり、その先に対等な関係という目指すべき協働がある。
小野仁志 氏(陸前高田まちづくり協働センター)
協働とは手法であり、仕組みである。今後復興まちづくりにおいて、それぞれの地域で協働の定義を構築していくステップが大事である。
【閉会あいさつ】
鹿野順一 氏(NPO法人 いわて連携復興センター)
これまで5回の現地会議における議論を踏まえ、今回はより実践に即したテーマの中、震災以前からの地域課題を深く追究するよい機会となった。
資料等
開催概要
タイトル | これからの支援のための行政と民間の協働のカタチ |
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日時 | 2013年03月08日(金)13:00 - 17:00 |
会場 | 岩手県沿岸広域振興局本局(釜石地区合同庁舎)大会議室 (岩手県釜石市新町6-50) |
プログラム |
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主催 | 東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN) |
共催 | NPO法人 いわて連携復興センター 災害ボランティア活動支援プロジェクト会議 |
協力 | 一般社団法人 子どものエンパワメントいわて NPO法人 日本ファシリテーション協会(FAJ) NPO法人 メディアージ |
参加者数 | 80名 |