現地会議
第3回 現地会議 in 岩手
要約
【テーマ1】「学ぶ。」-抱える課題を共有する-
テーマ1は、いわて連携復興センター代表理事・鹿野氏の進行で「震災を機に設立された団体」の報告をいただきました。
おらが大槌夢広場代表・阿部氏からは、昨年8月に地元有志が集い、おらが大槌夢広場創造委員会を立ち上げたこと、復興のあり方について「俺たちの特色は何だ?」と協議を重ねたこと、「被災地が資源だ」と気づいたこと、最初はそれを言ってもいいのかと迷ったが、すべてなくした今の現実を受け止め、何時間もかけて駆けつけてくれた多くのボランティアさんに対しての恩返しの意味も込めて、大槌の良さを知らせたいと考えたこと、まずは食文化を伝える「復興食堂」を11月にオープンしたこと、紆余曲折したが、わずか1週間で形にできたことから少し自信がついたこと、今後はツーリズムや宿泊できる場づくりなど、夢は膨らんでいること、など多くの活動事例と話題を提供いただきました。
宮古災害復興支援活動チームM.A.D代表・千葉氏からは、宮古市災害ボラセンで活動した地元の若者7名が「自分たちの街は自分たちの手で復興させてやる」と熱い思いで集結したこと、市社協と連携し在宅被災者を全戸訪問したこと、その傾聴活動から「街灯の灯りがなく気が落ち込む」という生の声に呼応し、PiKA PiKA Miyako Projectと称した光の映像を住民と製作したこと、若者と子どもを重要課題にして様々な活動を創出しているなどをお話いただきました。
SAVE TAKATA現地責任者の岡本氏からは、首都圏の20・30代の地元出身者が連絡を取り合い活動を開始したこと、IT関連の出身者も多く、HPは8カ国語に翻訳されるなど内容も充実してきたこと、企業と連携して「ITスキル講習会」を開催するなど、外部支援者の「何かしたい」という要望を聞いてプロジェクトを企画し、被災者との橋渡し役を担っていること、陸前高田(三陸沿岸部は同じだが)は若者がいかに戻ってくるかが課題であること、それにはいかに魅力ある街にするかが問われていること、積極的に復興まちづくりに関わっていきたいことなど、大きな課題を挙げていただきました。進行の鹿野氏は、今後のキーワードは「地元」。地域同士がさらに連携し、外部支援者ともうまくつながりながら、復興に向かっていきたいと閉めらくくっていただきました。
【テーマ2】「知る。」-震災に役立つ、最新情報-
テーマ2では、中央共同募金会・田中氏、復興庁岩手復興局・渡部氏、岩手県地域福祉課・小田原氏より、それぞれの関連する情報提供をいただきました。また、本会では企業のCSR担当者など約30名が「社会貢献実践講座」の一環でご参加いただいていている中で、日本経団連事業サービス・長沢氏は、今回の震災で企業による支援の全体概要の説明に加え、「今後も支援したいと思っている企業はたくさんある。ぜひ有意義な交流を!」と呼び掛けられました。
【テーマ3】「つながる。」-ブース形式でつながりづくり-
テーマ3では、企業とNPO等との新たな出会いがあり、互いが熱心に意見を交わしていました。
資料等
開催概要
タイトル | 長期的支援のための、連携を考える。 |
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日時 | 2012年03月06日(火)13:00 - 16:55(235分) |
会場 | 大槌町役場 中央公民館 大会議室 (岩手県上閉伊郡大槌町小鎚第32地割126) |
プログラム |
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主催 | 東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN) |
共催 | NPO法人 いわて連携復興センター |
協力 | NPO法人 日本ファシリテーション協会 NPO法人 アワープラネット・ティービー |
参加者数 | 170名 |