広島「たねまく広場」と、岡山「うけいれネットワークほっと岡山」事務局がオープンしました。
はじめまして。「中国5県支援ネットワーク会議」のはっとりいくよです。中国地方の岡山県では「うけいれネットワーク ほっと岡山」の事務局を担当しています。
中国5県会議は、中国地方に活動拠点を持ち東日本大震災・原発事故における避難者支援活動に携わる多層な団体によるネットワーク組織です。こちらのブログでは、広くたくさんの方々に避難者の状況を知っていただくとともに、中国地方各地にいらっしゃる避難者の様子や当事者団体、支援団体の状況を私たちが随時把握することで、抱えている問題解決の次の一歩の橋渡しになるように、また支援の網の目が細かくなるように心がけながら取り組んでいます。
今回は、広島と岡山での避難者支援の状況をお伝えしたいと思います。
広島「たねまく広場」がオープン
今年6月、「ひろしま避難者の会 アスチカ」は、避難者に限らない交流スペース「たねまく広場」を広島市内にオープンしました。気軽にいつでも立ち寄れて、ゆっくりくつろげる場を大切にした様子がいろんなところに伺えます。ほっとひと息つけるカフェコーナー、ハンドメイドの雑貨販売、キッズコーナー、一つひとつのディスプレイ。どれも心がこもっていることを感じます。オープンまでの半年、会の皆さんは丁寧に準備を重ねてきていらっしゃいました。
「楽しく交流をしながらも、目にした被災地の情報・広島の情報や集った人々とのおしゃべりなどを通して、何か一つ新しい発見を持ち帰っていただけるような空間になることが希望です。」と三浦綾さん(アスチカ代表)。
情報コーナーには被災地・被災者に関わる資料や避難者向けの生活情報、ふるさとの情報なども自由に閲覧でき検索用パソコンも設置。欲しい情報をプリントアウトもできます。また、お料理教室や法律相談などの開催も豊富。 お気軽にお立ち寄りくださいね。
たねまく広場の詳細
たねまく広場のあったかな看板がお出迎え。
岡山「うけいれネットワーク ほっと岡山」事務局オープン
同じく6月、岡山では東日本大震災に関連する10の支援団体による連携組織「うけいれネットワーク ほっと岡山」が岡山市内に事務局を開設、同時に避難者相談のワンストップ窓口を常設化しました。
ほっと岡山では、構成団体それぞれの取り組みが連携することでスムーズに活動できるように、また課題解決にむかえるように緩やかにつながってきましたが、震災後3年めを迎え取り巻く状況の変化から、よりネットワークすることが求められてきたために組織の土台を整える運びとなりました。また避難者の相談窓口の一本化として事務局の相談対応ブースを設けています。開設の反響は岡山県内で大きいことを実感、当事者の相談に留まらず、県内各地から支援の申し出や、行政との更なる連携の提案、中間支援組織からのサポート、広報対応など、多岐にわたっている状況です。
それぞれの避難者の変化する状況を支えながら、ネットワークすることの強さを実際に体現する機会を大切に、これからも支援の支え手となれるよう続けていきたいと思います。
うけいれネットワーク ほっと岡山
避難者支援に関わる拠点があることは、今後訪れる方が少なくなったとしても、ずっと「ここにある」ということが少しでも支えになれるのではと支援の傍ら実感しています。
これからもさまざまなところからどうぞ見守りくださいますよう、よろしくお願いいたします。
各団体がそれぞれの取り組みを振り返るダイアログの様子。