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2016年度を振り返って…

2016年度も終わりに近づいてきました。いつもこの季節は、朝晩の寒さと共に、あの日のことを思い出します。東日本大震災から6年、当団体の活動をせっかくなので振り返ってみたいと思います。

  • 2011年3月11日 東日本大震災が発生し、甚大な被害をもたらす。
  • 2011年5月24日 愛媛県内で初めて東日本大震災避難者交流会が開催される。
  • 2012年5月24日 NPO法人えひめ311設立(避難当事者の支援団体としては、日本で一番初めにできたNPO法人らしい???)。会費や寄付などの自主財源で活動を始める。
  • 2013年 福島県からの補助金をいただき、相談業務を本格化させ、交流会を各地で行い、様々な避難者の方たちと出会う。
  • 2014年 赤い羽根協同募金×タケダ薬品工業株式会社の助成金で四国内避難者へ向けた活動が始まる。おせったい訪問というネーミングで個別訪問を行う。
  • 2015年 法人としての事業基盤を強化し、四国内避難者支援連絡会を発足する。
  • 2016年 福島県の生活再建支援拠点事業を受託し、四国内のワンストップ相談窓口として活動する。

当団体を設立し5年が過ぎました。実際、こんなに長く続くと正直思わず、「勢い」と「目の前の方たちをなんとかしなきゃ」という気持ちで活動しながら駆け足で作り上げてきた感じです。特に今年度は、全部できることはやってきた感じです。でもこの何でもやってきたおかげで、当団体のスタイルがよーく見えてきたような気もしています。避難者数が少なく四国内に点在している避難者の方々のニーズは、「だれかに見守られている感」だと思います。季節ごとにふとした時に届くお手紙や、99パーセント避難者の都合に合わせた個別訪問などが代表的かなと思います。支援なんて立派なことはできませんが、避難者の方々のしんどさを理解し、いつまでも見守ることは当事者支援の強みでもあり、当団体の支援スタイルになってきたのではないかと思っております。こちらから先回りして「困ってないですか?大丈夫ですか?」という声かけも大事な時期がありましたが、今はその時期ではありません。避難者の支援への依存、支援者の支援への依存を生まない為にも、避難者の方々の元々持っている力を信じ、その力を奪わないようにすることが大事ではないかと思っています。私たち避難当事者からの目線で言うと、「困ってないですか?大丈夫ですか?」という言葉は言われ過ぎてもはや寒気がします。避難者=かわいそうでしんどい人たちというフィルターで見られることこそが、避難者を長期にわたり苦しめる偏見であり、避難者らしくあり続けないといけないような感覚に囚われます。この偏見は、避難者の力を奪いつつ、被害者意識を強化し、自己肯定感を低下させてしまいます。これは当事者である私たちが思うことです。今後も当事者目線を大事にしていきたいと思っています。来年度は、活動の大きさや事業規模などを意識せず、四国らしい、えひめ311らしい活動を細々と継続していきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

もう一つ、最近気づいたことは、「楽しさとお得感」に引き寄せられるということです。自分で歩んでいく力を「楽しさとお得感」からチャージし、みなさんの明日への一歩をふみ出す力となればと思っています。私たちは、避難者の方々の充電器のような存在かもしれません。ロボットが電池切れになったら勝手に充電器に吸い寄せられるようなイメージで、避難者の方々がしんどくなった時に当団体で充電し、元気をもらって前へ進んでいけるような存在になりたいと思っています。

今年度もあとわずか、自分たちが充電器になるためにもいつもフル充電で元気にありたいものです。