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中国地方の近況〜「311ご縁つなぎネットワークわっかラボしまね」の誕生など

こんにちは。「中国5県支援ネットワーク会議」の松岡と申します。岡山で「うけいれネットワーク ほっと岡山」の事務局を担当しております。今回のブログでは、「中国5県支援ネットワーク会議」主催のイベント、鳥取・島根・山口の様子と、前回ブログで触れた「ひろしま避難者の会 アスチカ」の広報誌をご紹介したいと思います。

「支援者の支援」セミナー(主催:中国5県支援ネットワーク会議)

「支援者スキルアップ研修会」の2回目として、10月10日(金)に岡山市で「支援者の支援」セミナーを開催しました。今回のセミナーは、避難者やこどもなどの支援に携わっていらっしゃる方のお力になれればと企画しました。震災から3年。支援がまだまだ求められており、支援活動が長期化する中で、特に避難した方が支援に携わっている場合、心身が疲弊しがちな現状があるためです。

講師は広島大学・岡山理科大学などで非常勤講師をされている市場恵子さん。参加者は避難者支援に携わっている方を中心に20名。大学などで専門相談員もされている市場さんの経験談を交えた、相談業務の役に立つお話に、参加者の皆さまと楽しく意見交換できるテーマでのワークショップを組み込んだ、充実した3時間。市場さんのギター演奏や詩の朗読で、ゆったりとした時間が流れ、話を聞くコツ、自己表現のコツなどを和気あいあいと学び合いました。

仕事を抱え込んだり、「支える人間が助けを求めるなんて」と助けを求めることができなかったりして、支援者が疲れ切ってしまわないよう、県内外の支援団体とのつながりを強め、助け合っていければと思います。

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「東日本大震災避難者支援フォーラム」(主催:とっとり震災支援連絡協議会)

10月13日(月)には「東日本大震災避難者支援フォーラム」も開催。支援者、地元の一般の方など合計約30人が参加され、福島県で暮らすことを選んだ方、鳥取に避難された方のお話をうかがいました。相反する選択をされたお二方のお話をお聞きして、「どちらが正しいということではなく、それぞれの選択は、どちらも正しい」、「どちらも根本に持っている思いは同じである」ということを皆様に知っていただき、認めあうことで、違う考えを持った人同士の溝を少しでも埋めていければという思いからの開催でした。

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島根県で「311ご縁つなぎネットワークわっかラボしまね」が誕生!

島根県には避難者支援を中心に活動している団体がありませんでしたが、避難者同士が繋がり、地域に根ざしていくためのお手伝いをしていく環境を作ろうと、県内の自主避難者を中心に6月に「311ご縁つなぎネットワークわっかラボしまね」という団体が立ち上がりました。

まずは定期的な交流会を通じて、県内の避難者や避難者が抱える困難を把握し、必要な支援に繋げるために動き出すところです。メンバーが県内全域に居住しているため、各地で輪が広がって行くことを目標に、初めての交流会を年内に開催する予定です。

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立ち上げメンバーでの交流会の様子

山口県でも「おいでませ山口♪定住ネットワーク」が形成される見込み

山口県では、従来から東日本大震災の避難者を支援している「山口県避難移住者の会」や「福島〜山口 いのちの会」などの複数の支援団体によって、各団体の独自性を尊重しながら新たなネットワークが形成される見込みです。今年の年末までには正式に結成される予定で、「おいでませ山口♪定住ネットワーク」(仮称)という名称のもと、避難者の定住や雇用等に関する支援を目的とした活動を行うとのことです。

「ひろしま避難者の会 アスチカ」の「アスチカとぴっくす」

前回のブログでご紹介しました「ひろしま避難者の会 アスチカ」で発行している広報誌の最新 第5号をご紹介します。
アスチカとぴっくす第5号(PDF:約597KB)

「たねまく広場」では、避難者さんや南相馬市の仮設住宅にいらっしゃる方の手作り作品、体験記なども購入できます。ぜひ手にとってご覧くださいね。