避難されている方々へ

東日本大震災に伴い全国に避難されている方々のための地域情報サイト

ブログ

2015年末のご挨拶

年の瀬12月26日土曜日。東京都町田市の元市役所跡の広場、町田シバヒロには、首都圏から避難されている人たち300名あまりが集まりました。

「避難している人たちは、震災前は家族親族や地域で集まって、正月準備に餅をついたりわいわいやったもんだ」というようなエピドードがきっかけで企画された「広域避難者交流会 お正月準備の会 」は今年で2回目、東京の西のはしっこ町田市で開催しました。(集まった避難者は去年とくらべて約2倍、びっくりぎょうてん!)

この企画、主役は避難者。支援している人たちはあくまでサポート。支援者は会場の準備や資機材の手配、当日の準備など、50名以上が関わったのではないかと。JCNから参加の2名はボランティアスタッフ(いわゆる便利屋)として参加。ひとりは得意のカメラ、いろんな場面を撮影ました。もうひとり(僕)は、お餅つきのサポート。

正月準備の目玉となる「餅つき」。経験のない支援者が挑んだものの「ちゃんとつぶさないと餅にならない」「(つくときは)腰をいれないとだめだよ」「真ん中にきねをおろさないとっ」など多方面からのご指導の声がかかり、あまりにブザマな杵使いに「いっちょやってみっか(餅をついてみるか)」と杵は横取りされるのでした。

避難者の方は慣れた手つき、「昔とった杵柄」という言葉を体現するかのごとく、ぴたんっぴたんっとテンポよくいい音が響きました。元気あふれる大学生のサポートの中、小さなお子さん、小学生の子どもたちも参加して、餅つきコーナーは大いに賑わいました。準備されたもち米総量90キロは2時間あまり(?)ですべて餅となり、その一部はきなこ・あんこ・納豆・おろし大根にまみれたものが振る舞われ、残りはお持ち帰りで配られました。

この正月準備会の主役は避難者。餅つきのほか、会場では、避難者によるやきそば・お雑煮などが振る舞われたり、避難先でつくった野菜や毛糸編物が販売されたり、福島にちなんだクイズ大会が行われたり、冬の澄み渡った青空の下、みなさんにぎやかに楽しいひとときを過ごしました。

避難されている方々がみんなでやりたいことを、支援者が支える。この関係がポイントなんだと思います。支援する=支援されるの関係ではなく、それぞれができることをあわせて「関わり」をつくる。という関係もこれから考えていくことかもしれません。

誰もが慌ただしく過ごした師走。年末年始はちょっとだけでも落ち着いて、お餅を食べながら、ゆっくり過ごしていただきたいなと思いました。

今年度も毎週金曜日に更新し続けてきた「ブログ」も今年はこれでおしまい。日々忙しい中記事を書いてくださった地域調整員のみなさん、お疲れ様でした。よいお年をお迎えください。

151229_jcn01

151229_jcn02