復興支援員を対象とした研修・情報交換会
こんにちは。JCNの津賀です。
前回「県外への復興支援員の配置」という記事を書きました。あらためて「復興支援員」のことを紹介すると、2014年11月から順次、関東や山形、新潟など、福島県からの避難者が多い都県に「復興支援員」を配置し、県外駐在員とともに避難者に対する戸別訪問や相談対応等を行っています。
この8都県に配置した復興支援員を対象に先月都内で研修を実施しました。8月19日(水)都内で開催した研修には、8都県から16名の復興支援員のほか、受託団体の事務局スタッフ、駐在員や福島県避難者支援課が参加しました。
それぞれの地域にあわせて戸別訪問などをされていますが、復興支援員となった方の立場や経験、訪問の方法などにも違いがあります。そこで、研修では、「相談活動(個別訪問)」に関する基本的な考え方を学ぶ講演と、各地の取組の共有、課題などをグループに分かれて話し合いました。
講演では、これまで被災者の生活支援相談員事業などに関わっている山崎美貴子先生から、避難されている方に寄り添った相談対応の進め方についてお話いただきました。
- 相談したこと、避難されている方の課題のみに着目するのではなく、その人に着目すること
- 表情、態度、言葉の語尾、話し方にしっかりと目をとめること
- ひとりひとりの違いを大切にすること
など、先生のご経験を踏まえた相談のポイントが散りばめられた内容でした。
その後の意見交換では、同じ地域の方とできるだけかぶらないように分かれて、グループごとに、訪問活動の進め方や課題と感じていることなどを話し合いました。他の地域の取組を聞いて、これからの活動に活かしてみたいという声も聞かれました。
研修は、今年度内にあと2回実施する予定です。各地域で避難されている方々に寄り添った相談対応を側面から応援していければと考えています。