避難されている方々へ

東日本大震災に伴い全国に避難されている方々のための地域情報サイト

ブログ

震災から4年、忘れはしない!

NPO法人あきたパートナーシップの千田です。

人それぞれの月日が流れ、復興支援活動にも変化が見られます。

各支援団体等がニーズに応えられるように工夫した講座やイベント等を継続して活動をしている中、震災直後に発足した福島県出身の大学生による「ふくしまの集い」は、小中学生を対象にした学習支援活動「きびたきの家」を3年間行ってきましたが、活動を継続してきた学生の中心が4年生になり、今後の活動について後輩の仲間と話し合ったところ、26年12月で残念ながら一旦区切りをつけることになりました。出会った子どもたちに心を残しての決断でした。参加した子どもさんたちは癒され、リフレッシュの場になったことのでしょう…学習面だけではなく大きな役割を果たしたことと思います。

「秋田避難者おやこの会」は震災支援の助成金を受け、子どもたちの居場所づくり「夕暮れ子供会」や冬の交流会「マクロビ料理講習会」等自立した事業がボランティアの協力のもと行われています。今後はスタッフそれぞれの諸事情があり、活動を縮小して、子どもたちの笑顔のために活動を続けたいと頑張っています。

秋田県が主催する支援団体等の支援者と学校教育関係者、臨床心理士を対象にした「秋田県内避難者こころの寄り添い研修会」が行われました。今回は兵庫県教育大学教授で臨床心理士の冨永良喜氏を講師に迎え、「避難してきた子どもへの心理的支援と対人援助」について講演を聞き、「支援して工夫してきたこと、できたこと、できていること」、「支援して困っていること、難しいこと」をグループで話し合い、子どもの支援の際に活用できるリラックス法、落ち着くためのリラックス法を体験しながら学びました。

さまざまな支援活動の中で、避難者自らが講師となり、避難者の方々が参加する講座が行いました。ビーズ手芸サークル(8回)と秋田の食材を使った福島の料理講座(2回)が開催され、毎回大盛況でした(お母さんたちが参加しやすいように託児支援もしました)。

150327_tohoku01_01

1月には避難者の成人男性を対象にプロバスケットチームノーザンハピネッツの協力を得て、試合観戦と参加者同士の交流会を行いました。このあと、プロサッカーチームのブラウブリッツ秋田のサッカー観戦が予定されています。

避難者と支援団体の方々を対象にした「聞こう!話そう!福島の話」では、双葉町浪江町復興推進課長を招いて「浪江町の現状と課題」と題した講演が行われました。後半の意見交換では、今日のような場で人と人がつながっていくことが大事だということを再確認できました。

150327_tohoku01_02

3月11日 10:00から秋田市の遊学舎では、「東日本大震災 “語り継ごう in あきた”」が開催されます。DVDで支援活動の様子や現在の被災地の様子を見てもらい、歌や詩の朗読など、参加者同士の交流の場となります。