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第2回 四国内避難者支援連絡会

平成27年9月12日第2回四国内避難者支援連絡会を行いました。この連絡会は、昨年度の3月に発足したばかり、四国内の各団体の保養事業が落ち着いた9月に、ようやく第2回目を開催する運びとなりました。四国内避難者を多様な団体で支え合ったり、団体同士で困った事例などを検討したり、交流会や見守り訪問をしたり、四国内が1つになり、様々な活動ができ、支援の差を少しでも減らすことができればと思っております。

この日は、残念ながら高知・徳島からの出席はなく、NPO法人福島の子どもたち香川へおいでプロジェクトさんから2人とえひめ311から3人、合計5人で話し合いました。小人数だったため、腹を割ってゆっくり話し合うことができたよい会となりました。

報告・情報共有として

  • それぞれの近況報告、活動報告、保養事業
  • 他県の避難者支援、イベント、勉強会、保養活動などの動きの共有
  • 岡山で予定されているワークショップについて(クライシスカウンセリング研修)

議題として

  • 四国内サポートニーズ調査について
  • おせったい訪問について
  • 中四国広域避難者支援ミーティングについて
  • 宮城県県外避難者支援事業 交流会開催について
  • 平成27年度四国避難者交流会について
  • 本(手記)の製作について
  • 原発事故裁判について
  • 四国避難者支援連絡会の規約について

話し合いました。

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香川のおいでプロジェクトさんからは、まず、夏の保養でのエピソードをたくさん聞かせていただきました。「3年目にしてやっと自分たちのスタイルが見つかったような気がする。」という言葉がとても印象的で、毎年毎年、良かった点や悪かった点を振り返り、参加者たちのことを思いやり、向上心を持ち続けている様子を伺うことできました。

香川県内の避難者支援の様子としては、避難の長期化が精神的に辛く圧し掛かり、また経済的にも大きな負担となり、どんどん困窮していく方々もいるとの現状を聞き、継続的な見守りの重要性を感じ、これからこそお互い力を合わせ四国内の避難者を見守っていかなければならないと思いました。一方、避難者自身の持っている力を発揮し、避難者同士で、畑を借り、地域の方たちと野菜を作り、そこが、ひとつのコミュニティーの場となっているという自主的な動きが生まれたともお聞きし、好事例だなとうれしくなりました。

支援という現場は結果が見えづらいだけに、支援者のモチベーションも下がりがちですが、その支援者としてのやりがいを持ち続けるには、このような好事例を目の前にしたときであると思います。避難者の笑顔や前向きな力こそが私たちを支えているのかもしれません。どちらがどう?ではありません。ほんと、支えあって、人って生きてますよね。

四国内の避難者サポートニーズ調査について話し合いました。大まかには昨年度と同様なのですが、昨年度からの避難者の気持ちの変化を知るような調査ができるといいな、という意見を受け、調査票を見直し、10月より、四国内の各県庁担当部局より配送していただこうと計画しています。集計後は、関西学院大学の松田先生に分析、総評を行っていただき、四国内避難者の声として四国内の行政機関、各支援機関、もちろん避難者みなさんに届けて行きたいと考えています。

11月〜12月に行うおせったい訪問では、団体同士協力しながら、お米を配り、寒さと共に気持ちが沈まないように「1人ではありませんよ。みんな同じですよ。いつでも見守っていますよ。不安な時はいつでも連絡ください。」という思いで訪問できればと思っております。

今回の連絡会で、平成27年度四国避難者交流会の日程と場所が決まりました。開催日は、2016年3月5日(土)、6日(日)場所は、小豆島となりました。香川のおいでプロジェクトさんのご協力を受け開催したいと思っています。内容は、1日目は「楽しむ」2日目は「話し合う・学ぶ」というテーマで行います。この四国避難者交流会も3回目。1年に1回避難者同志が会う同窓会のような雰囲気になっています。また、子どもたちの成長に驚き喜びながらも、避難が長期化している現実から目をそらすわけにはいきません。この交流会で避難者の方々は、明日への力を見出し、一歩踏み出す勇気を持って帰っていただければと思っております。このブログを見て参加してみたいと思った方は、四国の方でなくてもかまいません。もちろん避難元も問いません。どうぞ、ご連絡ください。お待ちしております。