お遍路カフェ ~愛媛から香川へ~
こんにちは。NPO法人えひめ311の山本と申します。
震災から約3年半が経ちました。住居、仕事を得て、何とか地域に馴染んで生活している人がいる一方、以前から抱えていた事情が悪化し、前に進めずにいる人もいます。そういう一人一人に寄り添い支え合うしくみをつくる必要性を日々感じております。人と人との係わり合いの中で、人は生きていっているなと、交流会や訪問、電話での相談を受けているときに、とても強く思います。人と係り合う歯車が狂えば、その地で生きていくことが負担に感じ、しんどくなっていきます。歯車を無理せず、回し続け、いつの日か、力を入れなくても回るようになれば、四国にいる避難者たちの笑顔が増えるのでは…
2014年9月7日、当初、徳島県の河川敷で行う予定だった、NPO法人福島の子どもたち香川へおいでプロジェクト主催の交流会。前日からの雨で、当日の朝、香川県さぬき市志度へと場所変更。場所変更という判断が功を奏し、まぶしいくらいの快晴に恵まれました。私たちの住む愛媛県からは、高速道路を利用して約3時間。約170km道のりです。海のすぐそばに山がある四国らしい風景を進み、海から300mほどのところにある保養施設で交流会を開催しました。
今回の交流会に集まったのは香川県に住む避難者約20世帯、おいでプロジェクトスタッフ10名程度、えひめ311からは5名参加しました。子育て世帯が中心で、普段は静かな海辺の町に、子どもたちのはしゃぐ声があちらこちらで聞こえます。それぞれ挨拶をした後、BBQで交流。美味しい食事が、心をほぐすのか会話も少しずつ進みます。黄色いキッチンカーを目印に、持参したオレンジジュース、オレンジゼリー、アイスコーヒーも大好評でした。お腹がいっぱいになると、海遊びの時間。海水浴、砂遊び、魚釣りなど思い思いの遊びを大人やスタッフも共に楽しみました。後片付けのときには、避難者、スタッフの区別なく、助け合いながら行いました。少しずつですが、親睦が深まり、つながりができつつあるように思いました。私たちの訪問活動に興味を持っていただいた方々もいらっしゃり、新たに3名の方と住所交換を行い、今後のつながりをお約束もできました。
子育て世帯が多く、年代も近いせいか、避難者同士やスタッフたちも現在の生活や子育ての話で盛り上がり、予定時間を2時間も過ぎての解散になりました。香川県と愛媛県との環境や教育の違いの話にもなり、それぞれの地域に合わせた支援が必要だと感じました。
今後、愛媛県内の避難者支援だけでなく、四国全体の支援団体ともつながりを深めて、四国全体の避難者支援につなげていきたいと思います。この場をお借りして、主催のNPO法人福島の子どもたち香川へおいでプロジェクト様にお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。