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「Ando★Kitchen 〜男の料理教室〜」を開催いたしました。

私たち避難者は母子避難や核家族での避難など、一家の主婦が病気になった時などに家事のサポートをしてくれる他の家族や親戚が近くに居ない人がほとんどです。いつもご飯を作っているお母さんが倒れてしまったら、お母さんもその子供たちも食事に困ってしまいます。そんな時に、身近にいるお父さんが簡単なものでも料理ができたら…とても助かりますよね?!そんな想いから「Ando★Kitchen 〜男の料理教室〜」は始まりました。

講師は福島県からの避難者の安藤信明さんです。ホテルのシェフとして現役で活躍されている方ですが、この教室のために沖縄県産食材を使った簡単にできるレシピを考えてくださいました。

第一回(平成28年9月17日)のメニューは、
・ 沖縄近海の魚介類のカルパッチョ
・ ソーキを使ったスペアリブ

第二回(平成28年10月8日)のメニューは、
・ 親子丼
・ 和風ミネストローネ
・ 冬瓜の浅漬け

どれも美味しそうですね。

参加された方は単身で避難されている男性の方のも多く、毎日の食事の支度には頭を抱えているようでした。慣れないエプロン姿が可愛らしいですね?!男の料理教室は子ども向けの料理教室ではないのですが本人の希望により小学校高学年の男の子も参加して楽しい会になりした。

参加者の中には一度も料理をしたことがないという方もいましたが慣れない手つきで米とぎから始めていました。最初は滑りやすい玉ねぎを一枚ずつぎこちなく切っていた方もみるみるうちに上達して、玉ねぎを重ねて切る事ができるようになった姿を見た時は少し感動しました。

皆さん、先生のお話をより近くで聞こうと事務所の狭いキッチンにぎゅうぎゅうになって入って熱心に先生の話を聞いていました。「お味噌汁を作るにはどうしたらいいか」「だしはどこで買えばいいか」など質問が多くなり、この料理教室を通して自分でも自宅で作ってみようという気持ちが感じられました。

後日、「旦那さんが自宅でお料理を作ってくれました〜♪」という奥様の声も聞くことができたのは本当に嬉しく思いました。また、この料理教室に参加した男の子のお母さんから連絡があり、ここで教わった親子丼を家でも作ってくれたことを嬉しそうに話して下さいました。この料理教室の趣旨を理解してくれていて、実際に行動に移す事が出来た男の子の成長には本当に感動しました。