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『海の生きもの観察会』開催しました♪

はいたい!福島避難者のつどい 沖縄じゃんがら会です。先日開催しました『カーミージー海の生き物観察会』の様子をご紹介します。

目の覚める青の海に囲まれた沖縄らしく、雲ひとつない梅雨明け直後の空、ギラギラの太陽のもと、平成27年6月13日(土)海のいきものたちに会いに行ってきました。集まった参加者は36名!避難されている方や地元の団体さんなどたくさんの方に参加していただきました。

今回の観察会は、じゃんがら会の事務所がある浦添市で、海遊びをとおして自然の大切さを伝える活動をしている団体と知り合ったのがきっかけで、避難している方々にも是非、海遊びを日常に取り入れて少しでも有意義で豊かな生活が送れるようにと企画しました。

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空港から北に10分の浦添市の海岸で、『カーミージーの海で遊び隊』のガイドのみなさんから、観察のルールを教わりながら、カニが砂にお尻から上手に潜るところを観察したり、ドロドロの透きとおった物体(ゴカイのたまご)を手にとったり。今はちょうど産卵期、岩陰にちょろちょろと卵からかえったばかりの、ちいちゃいコバルト色魚が見え隠れし、海草でエビつりをしたり、岩をひっくり返して生き物を探したり(見たら岩を戻します)4才からおじいちゃんまで夢中で遊んじゃいました。足首まで浸かった海の水を感じながら、お母さんたちは、ゆんたく(おしゃべり)したりと、それぞれの海を楽しみました。

子どもたからは、「理科の勉強にもなったしとても楽しかった、ご飯も美味しかった!」「わあー!」「すごーい!」「ひえー」と楽しそうにはしゃぐ声ばかり印象に残っています。海から上がった腹ペコの私たちを待っていてくれたのは、地元、港川自治会のみなさんと手作りおにぎり、アーサー(アオサ)汁!港川公民館での交流会も盛り上がり、あたたかいご支援の心でおなかいっぱいになりました!

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沖縄本島西海岸の空寿崎(くうじゅさき)が、亀が伏せたように見えることからそのあたりのサンゴ礁をカーミージーの海と呼んでいるそうですが、入り口付近はずっと米軍基地、キャンプハンセンのフェンスが続いています。沖縄の海は埋め立てが続き、残された数少ない自然海岸を少しでも多くに人に見てもらいたいとの想いから『カーミージーの海で遊び隊』を発足させたとのこと。開発と自然破壊、基地問題、住んでみてはじめて実感する沖縄の現実にふれた一日にもなりました。まだまだ出会っていない生きものがたくさん、豊な海〜うみゆがふ〜またん、めんそーれ(また来てね)という意味をこめ、今回は参加者へお揃いのマリンシューズをプレゼントしました。

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