避難者と支援者による 2016 ふれあいフェスティバルに参加して
こんにちは。地域調整員、関東甲信地域担当の金子です。
今回は、東京都内に避難されている方々がつくるサロンや団体と支援者とが協力して開催した、「ふれあいフェスティバル」について書きたいと思います。
東京都内には避難されている方をサポートするネットワークとして広域避難者支援連絡会 in 東京(以下、連絡会)があります。連絡会では、参加団体のもつつながりや、活動の一つである広域避難者支援ミーティング等を通して、都内の避難当事者グループが広域でつながる機会を作ってきました。
今回、紹介する「ふれあいフェスティバル」は避難当事者グループが実行委員会をつくり、連絡会がサポートする形で行う大規模な広域交流会で、今年で2回目の開催となりました。
このイベントの特徴は、実行委員会に参加する避難当事者自身が、「孤立する人をつくらない」「なかなか表に出てこない方や、交流の機会がない方のために少しでも外に出る機会となれば」という想いから、多くの支援団体の協力を得ながら、企画、開催していることです。
震災から6年目となり、生活する基盤を移す方も増えてきている中で、これまで作り上げてきたつながりが途絶えることのないように、そして移った先の地域での新たなつながりをつくるために、今年度の「ふれあいフェスティバル」では、東京都内のみならず、関東各地の支援団体にも声をかけ、より広域からの参加者を募りました。
その結果、今年度は500名(支援者等含む)を超える方が参加し、避難先や避難元の地域を越えた交流が実現、大盛況となりました。当日は、避難された方が支援者と一緒にブースを出店したり、ステージで出し物をするなど、避難者と支援者の区別なく楽しむ場面もあり、参加者それぞれが、思い思いの時間を過ごしていました。
来年3月の自主避難者への住宅供与期間終了や、避難区域の一部解除など、避難されている方々を取り巻く環境は大きく変化していこうとしています。そのような状況だからこそ、多くの人が想いを共有できたり、ゆっくりと集まって話せたり、楽しめたりする機会が大切になってくると改めて感じました。