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一人ひとりと向き合う支援

こんにちは。地域調整員・甲信地域を担当するとみおか子ども未来ネットワークの金子です。先日、長野県上田市内にある社会福祉法人 上田明照会を訪問し、避難者支援の取り組みについてお話をお聞きしてきました。今回はその報告をいたします。

現在、長野県には1,006人(平成27年9月29日現在)が避難されており、うち上田市には107人(平成27年6月30日現在)の方々がいます。上田市には市内にある5つの団体から構成される「上田市東日本大震災避難者支援実行委員会」が発足しており、会合を通して避難された方たちの交流イベントの企画・実施、情報交換等を行っています。その構成団体の1つが上田明照会です。

上田明照会は地域の社会福祉事業に取り組んできた歴史のある法人です。東日本大震災後は「上田ともいき処」を設置し、震災関連の支援活動を始めました。平成26年度からは避難されている方たちを含めた地域の総合的な福祉活動(ふくしのまちづくり、生活不安等の相談支援など)を担うため「地域応援室 上田ともいき処」として新たな取り組みを始めています。

ともいき処は避難当事者が自由に使えるスペースとしても開放されており、定期的な交流サロンも行われています。8月29日に行われた夕食交流会では40名近い方(子どもが約半数)の参加があり、大人も子どもも、にぎやかで楽しい時間を過ごしたそうです。また、相談支援員を配置し個別の相談にも対応しています。行政の立場ではサポートしにくい方や制度等の狭間で苦しんでいる方、生活が苦しい方など、日々の相談に応じ対応できる体制を作っています。

ともいき処では今後更に必要となる個々の課題に一緒に向き合うため、個別の相談対応に力を入れていきたいと考えています。交流サロンや保養施設(下記参照)などを設置するのも、避難者同士のつながりを通して少しでも孤立を防ぎ、サポートしていく体制を築くためです。今後も避難されている方にとって安心して利用できる場所として広く活用されることを目指していくそうです。

利用可能な施設の情報

ともいき処(交流サロン)、中丘ハイツ、大久保ハウスの3か所を保養施設として開放しています。個人、グループ、どなたでも1人1泊250円で利用可能です。

また、ともいき処は避難している方が自分たちの活動やゆっくりと休暇をとる場として自由に利用できます。年間を通して利用できますので、まずはご相談ください。

※ ご相談は「上田ともいき処」直通電話 0268-27-6640 まで。
更に詳しい、ともいき処の活動はホームページをご覧ください。