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ありがとう北海道プロジェクト(ごみ拾い活動)

みちのく会では、3.11震災の日にちなんで、毎月11日に「ありがとう北海道プロジェクト」という名で、事務所近くのゴミ拾いを行っています(※土日と重なるときは事務所の空いている時の前後に日程を合わせます。なお冬季は雪の為、会主動での開催はしておりません)。

“避難を受け入れてくれた北海道に感謝の気持ちを込めて、近くのゴミ拾い”

実は、事務所に来なくても、今住んでいる自分の家の周りでもよいのです。ただ、事務所に来たときはみんなでできて、歩きながら話をしたりすることもできるので、茶話会などとはまた違った形で避難者同士が集える活動となっております。

ボランティア用のゴミ袋と、鉄のハサミ、軍手、専用の帽子。それだけあれば準備完了。主な参加者は、事務所スタッフと当日参加の避難者さん。そして道民サポーター(応援団)です。集まりは毎回数名で、そう多くは集まりませんが、定期的に行う事で、より避難先での感謝の気持ちも芽生え、実行したあとは本当に北海道へ「ありがとう」という気持ちになれます。

月に1度ですが、回数を重ねていると、徐々に普段の街のゴミの数が減ってきたことが、なんとなくわかるのです。(公園、道路脇、通学路、駐車場。細かいタバコのゴミや空き缶は減ったのかな?)また何年も続けていると、様々な出会いがあることも面白いところです。近所の方が、ごくろうさまと話しかけて頂いたり、別の年配のボランティアの方と知り合ったり、下校中の子供たちにあいさつしてもらったり、変にちょっかいを出されたり、はじめは予想していなかったことにも遭遇します。それでも街に溶け込む感じもあり、何か心の中で嬉しさが湧き出てくるのを感じます。

このように、直接的な被災者や震災支援活動ではありませんが「避難後、そこで生きていく」という生活の中では、とても大切な要素に気付くことができる活動だと感じています。参加した避難者さんの中の声でも、「歩いて、気持ちよかった」「きれいになってよかった」「今日は沢山拾えた」と素直な感想も頂けます。

活動後はやっぱり少し疲れますので、事務所に帰ったあとは、ちょっとティータイムになります。少し疲労感で、くたっとしながらで交わす、何気ない会話や、共有する時間は緊張も取れて良い空間だと感じます。

活動への参加は強制ではないので、事務所に来れない方は、住まいの近くのゴミを拾うだけでよいのですが、事務所でお茶を飲みながら、離れていても同じ日に、あの人も一緒にゴミ拾いしているんだろうなぁ。と感じて思いにふけるのもまた面白く、本当によい活動だと思っています。全国で同じ日にできたらワクワクしちゃいます。いつでも参加者募集中です!