東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)

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【レポート】高校生のまちづくりを応援する~宮古を盛り上げる若手のチカラ~

訪問先:ユースみやっこベース
訪問日:2014年9月12日
取材者:中野圭

こんにちは、岩手の中野です!
今回は岩手県宮古市で活動するユースみやっこベースの早川さんにお話を伺いました。

---- Q.取り組んでいる地域課題は?

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 震災後にボランティア活動を通して宮古市にきた。社協のボランティアセンターにスタッフとしており、市内の高校生や大学生のボランティアサークルのメンバーと知り合った。どうしても限られた生徒が一生懸命で、他の生徒はなかなか動かない。多くのこどもたちに地域復興にかかわる活動をしてほしいという思いを高校生から聞いた。

 ボランティアの数も時間が経って減っている。まちにすむ人々の意識もそうかもしれない。これから震災を知らない世代も出てくる。そしてボランティアは何も震災対応だけではない。社協の機能の中にはこどもや高校生を対象としたボランティアセンターという部分が弱いので、みやっこベースで担えるところもあると思う。また、ボランティアということだけではなく「このまちのために何かしたい」という高校生や若者の声にこたえる場所や機能が必要だと感じている。

---- Q.どのような取り組みをされているのですか?

 震災以降まず高校生サミットというものを開催した。まずは市内の高校生がどのような思いを持って、どのような活動をしているのかを共有するところからはじめてきた。そのような場が、高校生の意見やアイディアを積極的に出し合い、抽出し、それを実現可能なものに反映させていくという取り組みになっている。現在では宮古市内全5校すべての高校から参加をいただいている。

 震災以降まず高校生サミットというものを開催した。まずは市内の高校生がどのような思いを持って、どのような活動をしているのかを共有するところからはじめてきた。そのような場が、高校生の意見やアイディアを積極的に出し合い、抽出し、それを実現可能なものに反映させていくという取り組みになっている。現在では宮古市内全5校すべての高校から参加をいただいている。

 高校生がまちを思い、まちづくりに取り組むことで、震災以前から課題視されている若手人材の流出というテーマにも効果を生むと感じる。まずは自分のまちをしっかり知る必要がある。それができれば、一度宮古を離れてもまた戻ってくるということがしっかりと選択肢に位置づけられる。

---- Q.困っていることはありますか?

 宮古市内の高校生を企業にインターンに行かせたい。リアルな仕事の場を理解するとともに、都市部であれば、宮古にはない環境や働き方の違いを学び刺激を受けることができる。宮古市内であれば、市内の企業がどのような仕事をしているのか、そしてどのような役割を担っているのかを学ぶことができる。高校を卒業すると大学進学で市外にいく子が多い。外の環境や、宮古市の魅力を知ってから外に出て行ってほしい。

---- Q.復興を応援してくれる人達にお願いしたいこと、伝えたいことはありますか?

 震災を知らない世代になってもこのようなまちづくりの活動が続いていくまちになればいいと思う。他との交流がうむ効果は本当に大きい。もっと交流させてあげられるようにしたい。企業インターンを含めぜひ今後お願いしていきたいと思う。

団体のロゴはサーモンピンク。一度大海に出て、またこのまちに戻ってくるようにという思いをこめた。自分のやりたいことがこのまちにある、そういう状況になればと思う。

<了>


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2014年11月 5日 22:33