東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)

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第29回世話団体会をしました。

事務局の岡坂です。

さきほど目の前を台風18号が通り過ぎました。「地震・雷・火事・おやじ」と言いますが、「おやじ」というのは一説によると親父(が怒って怖い)ではなくて台風をあらわす「大山嵐(おおやまじ)」のことなんだそうです。今となっては怒ると怖い親父も少なくなりましたので、せめてことわざの上ぐらい親父の威厳が残っていてほしいものです。

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そんな台風シーズンもそろそろ終わる先週29日、JCNは世話団体会をしました。この会は通常の団体で言う役員会みたいなものですが、そんな世話団体会も、はや29回目をむかえました。ネットワーク組織となると団体のそれともちがい、事務局としては、なかなか運営が難しいといつも感じています。

今回は6月の総会を終えて最初の回になるため、7月から9月までに実施した会議体や予定などを各担当から報告しました。被災地支援担当からは現地会議(第10回@岩手北上)やケース検討会議、広域避難者支援担当からは広域避難者支援ミーティング(九州2、近畿2)、後方支援担当からは会計報告と参加団体の状況についてお話ししました。

各々の報告はいずれこのブログで出てくると思いますので、僕からはJCNの参加団体さんの状況についてきょうはお話しします。

JCNの参加団体は先日まで「約800」を標榜していました。いまは638団体(会員団体:455・協力団体:183:2014年10月05日現在)です。実は今年の総会から各団体さんにEメールやメール便などを送り、連絡が取れるかを確認し、取りまとめたところ、約160団体ほどが連絡が取れず、残念ながら規約に基づいて退会の対応をしました。

「あら、相当減ったのね、震災から3年半、支援団体が減っていくのもムリはないか...」とお思いになるのが率直なご感想かもしれません。ですが、実はJCNを退会される団体はこの数倍あるんです。驚かれるかもしれませんが、これまで退会される団体さんの数より入会される団体さんの数のほうが上回っていたため、全体として微増していました。

つまり、結構な数の団体さんが出て行って、結構な数の団体さんが入ってくる...という新陳代謝があるのがJCNです。ご承知のとおり災害というのは一つの問題を深く掘り下げていくというよりは、課題がどんどん変わっていく性質のものです。「今の課題は何か?」という問いに応じた支援団体さんがJCNに新たに入り、前の課題に取り組んできた団体さんは一定の役割を終え出ていくのです。つい最近入ったある団体さんは宮城県でボランティアを受け入れていた地元のかたがつくりました。設立は昨年の9月です。こういう団体さんはある意味「ホンモノ」だなと感じます。大切にしたいです。

一方でネットワークとは、それ自体が生き物のようで難しいなと感じます。世話団体会で何かを決めたからといって必ずしもそのとおりになるわけではないのが、一般の団体の役員会とは違うところなんでしょう。

文責/岡坂 建

2014年10月 6日 16:41